電気学会の電力技術/電力系統技術/半導体電力変換合同研究会に参加するため,沖縄県久米島に行ってきた。なんと3泊4日の出張。海外を除けばこんなに長い出張は珍しい。
研究会と見学会と懇親会はいろいろと勉強になったけれど,せっかく久米島に来たのでもう少し南国気分を味わいたかった。しかし滞在中は季節外れの厳しい冬の寒さが久米島をはじめとする沖縄地方に訪れていて,最高気温は連日20℃を下回っていた。気温はともかく,とにかく風が強くて,コートなしにはいられない寒さだった。見学会で訪れた海洋深層水を利用した温度差発電の設備では,見学した高い建物の上で海からの北風に直接吹かれ,話すのもつらいくらいだった。まったく南の島気分はなかった。
これが人生2回目の沖縄訪問だったけれど(前回は電気学会産業応用部門大会で那覇だった),沖縄にはまだはたしていない夢がいくつもある。
まず沖縄空手を見てみたい。
空手がオリンピック種目となり,これからもう少し注目を浴びることになるだろうけれど,意外に空手の起源が沖縄であることは一般には知られていないようだ。空手を本土に紹介したのは船越義珍と言われているけれど,それ以前にも沖縄ではずっと「唐手」あるいは「手」と呼ばれる武術が稽古されてきたのだという。最近になって(といってもこの20年くらいかな),「沖縄空手」が注目されて,「那覇手」,「首里手」,「泊手」などのスタイルが話題になるようになってきたけれど,いつか私はそうした本場の稽古を見学させていただきたいと思っている(稽古に参加するのは体力的に不可能そうなのだ)。それが一つ目の夢。
二つ目の夢は,「ユタ」と呼ばれる人に会ってみたい。このことについてはいろいろとあるので,説明はなし。
三つ目は,美ら海水族館を見てみたい。
四つ目は,沖縄のビーチで一日を過ごしてみたい(まだ,沖縄の海で泳いだことはない)
そして,最後に戦争の記憶が残る場所を回ってみたい。本来ならばこれがまず初めに来るべきものかもしれないけれど,私にその覚悟がまだ無いような気がする。
北国生まれの私にとってやはり沖縄は異国情緒あふれる場所であり,どこかしら身構えて緊張してしまう。でもいつかプライベートでやってくれば,南国気分を満喫できる日はやってくるのだろうか。いやこのままずっと無いのではないかと,久米島空港を離れる飛行機の中で思ったのである。
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