「エンド・オブ・デイズ」鑑賞。シュワルツネッガーが主演。1999年の世紀末,ミレニアムの終了とともにサタンが復活し,選ばれた人間の女性と子供をつくることによって,この世界の滅亡を図ろうとしている。それを元刑事のシュワルツネッガーが阻止できるか?という話。
1999年ってこんな感じだったっけと思いながら観ていた。PCによる検索もスマホも活躍しない。その中でたまたま悪魔の男を知り,選ばれた女性を知った元刑事が,女性を守り抜こうとするのだけれど,どうもストーリーが消化不良。
まずは,シュワルツネッガーの対決相手が,それまでの悪の組織,軍隊,エイリアン(プレデター)から,とうとうサタンにアップグレードされただけという感じ。悪魔だからもっとダークホラー的な雰囲気を期待したかったのだけれど(例えば,キアヌ・リーブスの「コンスタンティン」のような),普通の人間と戦うのとそんな変わりがなかった(悪魔の男は何度も生き返るけれど)。あるいは目的がサタンの子作りだからもっと大人向けの内容にするとか。
最終的には,シュワちゃんの自己犠牲によって,過去の悲しい出来事を持つシュワちゃんも,守ろうとしていた女性も救われるのだけれど,そのストーリー展開はあまりにも安直なような気がした。主人公が女性と同じ幻覚を見た理由も明らかにされていなかったし,女性が持っているオルゴール(?)が主人公の娘と同じものだった理由もわからないままであった。うーん,内容が少し薄いかな...
本作の良いところは,まず最初のヘリコプターを用いたアクションシーン。かっこいいんだか,間抜けなんだか,よくわからない。ただ大変なアクションだったと思う。そして次に爆発シーンが多いところ。ニューヨークの街のあちこちで爆発事故が起こる。店や車や電車だけでない,教会も吹き飛ぶ。CGで炎がそれほど不自然ではなく描けるようになったころなのかな。とにかく火炎が画面を覆う。
ということで,正直,ちょっと期待外れ。評価は星2点★★☆☆☆(5点が満点)。私はもっとドロドロとしたダークホラーが観たいのだ。
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