中央電気倶楽部に行く.
会議後は同じ委員の方々と
夕食をともにする機会があった.
いろいろな話を伺うことができ,
たいへん勉強になったのだけれど
(こうした懇親会は非常に有用な
情報収集の機会なのだ),
盛り上がった話題のひとつが
やはり旬の学生たちの就職活動.
学生たちを吟味する立場の方々の
本当のところを聞くことができた.
あるメーカの方がおっしゃっていたのだけれど,
やはり面接試験が占めるウェイトはどうしても
大きくなるとのことである.
そこで私は,実力はあるけれど
口ベタだから面接試験で落とされてしまう
学生がかわいそうだということをいうと,
以下のようにご意見をいただいた.
「グループ面接などでやはり発言を
しないのはまずい.
それでは評価はゼロである.
間違ったことを言うことを恐れてはいけない.
うまく話せないということを恐れてはいけない.
とにかく発言して自分をアピールすることが
大切なのである.
話している内容については
それほど重きを置かない.
たとえ間違ったことを話していたとしても,
それが堂々と自分の意見を言う,
あるいは一生懸命自分の考えを伝えようとする,
そうした学生に高得点をつける.
誰も修士1年くらいの学生に
正しい回答など求めはしない.
なぜなら自分が修士1年だった頃,
研究を正しく理解していたなんて,
とても思えないから.
だから,たとえば学部4年生が
博士課程の学生と一緒に面接試験を受けたとしても,
話す内容が幼稚だからなどという理由で,
発言を控える必要はまったくない.
大きな声で,しっかりと話せ.
一生懸命自分を伝えようとする努力,
相手に聴いてもらおうとする姿勢こそ,
試験官が見ているところなのだ.
だから面接の練習なんて長時間は必要がない.
このことを知るためには,
ほんの10分間のレクチャーさえあればいいのだ.
その10分が試験の合否を決めてしまう.
それを大学の先生は学生たちに伝えてほしい」
ということで,このブログで紹介した.
口ベタの学生には福音となる話だろう.
そして企業が求める人材の姿がわかってくる.
もう細かくはいわない.
まだ就職活動にがんばっている学生も多いだろう.
この記事が,そうした学生たちに少しでも役に立てばと思う.
#他にもいろいろ面白い話を聞いたのだけれど,
それはまた次の機会に...
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