後輩のK君がわざわざあいさつに私を
尋ねてきてくれた.
一緒にランチを食べる.
彼とは大学時代の合氣道部の先輩,
後輩の関係なのだけれど,
今日,年齢を訊くと私と9歳も
違うのだという.
もっと歳は近いと思っていたのだけれど,
彼が1年生で入部してきたときに,
私はすでに博士課程3年生だったらしい.
彼は大人っぽく見えるから,
(とはいえ,もう30を過ぎた大人なのだから
当たり前なのだけれど)
私が勝手に年齢が近いと思っていたという
ことらしい.
まぁ,9年間も部活に顔を出していると,
後輩が100人近くできることになる.
すべての後輩を覚えていることなんて
とてもできない.
(先輩も覚えなくてはならないし...)
もちろん顔を見ればわかるのだけれど,
名前はすっかり忘れてしまう.
学年に至っては,誰が誰と同期だったかなんて,
自分の上下2~3年くらいの学年しか認識できない.
どうも私は名前と年齢を覚えるのは苦手なのだ.
しかし,こうしてわざわざ尋ねてきてくれるのは
本当にうれしい.
彼は5年とちょっと関西にいたそうだけれど
(私と同じ時期に関西に来た)
彼とあったのはほんの2~3回しかない.
けれども,ちゃんとつながりはあったような気がする.
これが同じ部活で汗を流した,という仲間の
良さだろう.
少し話すだけで,すぐにあの頃の親しさが
戻ってくる.
それがうれしい.
今は,お互い働いて,立場もずいぶん違うけれど,
その共通した文化背景というべき,部活の経験こそ,
私たちの宝なのだなぁとしみじみ思う.
離れていても,お互いがその宝をじっと抱いている.
そして,またいつか会うときには,
すぐに心を開くことができるのである..
K君のますますの活躍を心から祈っています.
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