2009年9月3日木曜日

明知大学ジョイントワークショップと電気学会産業応用部門大会

先週の金曜日からは,
ブログ更新の時間がとれなかった.

8月28日金曜日.
韓国の明知大学(Myonji Univ.)との
ジョイントワークショップに参加.
これは明知大学 Han教授と伊瀬研究室との間で
毎年1回開催されているもので,
今年で3回目となる.

一昨年と今年は,大阪大学で開催されている.
明知大学からは,Han先生の他に,
4名の大学院の学生が参加して,発表を行った.
そのうちの2名は女の子だったのだけれど,
残り2名の男子学生は兵役を終えているので
ずいぶんと落ち着いて見えたためか,
女子学生は若く見えた.
(オジサンの目はあてにならないが)

両大学からは,直流マイクログリッドや瞬低補償装置,
風力発電用変換器制御などに関する研究成果が
発表され,活発な質疑応答が行われた.
近い領域の研究なので,こうした研究交流によって,
研究課題,研究手法,そしてなによりモチベーションを
共有できるということが大変有意義である.
海外でも同じような課題に取り組み,苦労している
研究者,学生がいるということを知ることで,
ずいぶんと勇気づけられたのではないだろうか.

私も就職して,初めてヨーロッパの研究所をいくつか
訪問した出張では,
「結局,世界の研究所も変わらないのだ」と
妙に安心した思い出がある.
だからこそ,負けられないと思うようになったわけで,
あの出張は今でも強く印象に残っている.

研究室の学生たちも,明知大学のみなさんとは
ずいぶんと仲良くなったようである.
日韓の間はいろいろとあるけれど,
結局顔を合わせて話し合えば,
ずいぶんと印象が違うのではないだろうか.
また来年が楽しみである.
(とはいえ,来年は韓国開催で,昨年私が行ったので,
今度は行かないだろうけど...)

さて,8月31日月曜日から9月2日水曜日までは,
三重大学で開催された電気学会 産業応用部門大会に
参加してきた.
不況やインフルエンザの影響で参加人数の減少が
懸念されていたけれど,ふたを開けてみれば
例年並みに1000人を越える参加者があったとのこと.
この分野の注目度がよくわかる.

この産業応用部門は,パワーエレクトロニクスの他に,
ロボットや回転機(モータ等),信号処理,制御,
交通(電気自動車,鉄道等)など関連分野は多岐に
わたっており,いろいろな興味深いセッションが多い.
また,非接触給電など,新しいセッションも設けられて,
時代の流れとともに,ずいぶんと発展している部門であると
あらためて感心した.
確かに,新エネルギー,電気自動車,新鉄道,エコと,
すべてがこの部門に関連している.
人が集まるのも納得できるのである.

その中でパワエレは既に古くからある分野として
確固たる地位を築いているのだけれど,
新鮮味が少し足りなくなってきているかもしれないと
印象を受けた.
技術が成熟しつつあるということなのかもしれないが,
(また,十分に研究者も多いし活気もあるのだけれど)
新しいトピックというものが不足しているような気がする.
他分野からの研究者が入りにくくなっているのではないか,
そんな風に思えるのである.
今後は,パワエレ分野に新風を吹き込むような話題を
見つけていきたいものである.

今回の学会では3泊,津に滞在した.
津という町は,少し地味な印象であった.
それでもいくつか思うところがあったので,
それらについては,明日以降のブログで.

0 件のコメント:

コメントを投稿

ネットの書き込みは年寄りばかり

SNSというのは大変面白い。たとえば、テレビでは番組に対する視聴者の反応がわからなかったものが、今ではコメントが書き込まれることによって反応をいくぶん知ることができる。あるいはXなどへの書き込みによって、リアルタイムで感想がタイムラインにあふれることになる。そうした双方向性、即時...