2009年9月25日金曜日

サンノゼにおける蹉跌

本日,国際会議ECCE2009における
私の発表があった.
Oralだったので,英語で
20分間の発表と5分間の質疑応答を行う.

昨年は発表に失敗した(と思っている)ので,
今年こそと心に決めていたのだけれど,
結果は今年もあんまりぱっとしない感じ.
コメントが2件あったのはいいのだけれど,
あまり技術的なことは尋ねられなかった.
もっと発表を工夫した方が良かったか?
それとも英語能力が足りないのか?
たぶんどちらもそのとおりなのだろう.

確かにスラスラと英語が出てくるという
能力があったら大変素晴らしいと思うけれど,
研究発表は,発表の流暢さよりも
その中身だと思っている.
基本的には,発表のロジックさえちゃんとしていれば,
理解してもらえるはずである.
たとえそれが中学生英語で話されていたとしても.
(もちろんそんな英語を話していると恥ずかしいけど)

そのロジックの組み立て方に,
研究者としてのセンスが表れるのだと思う.
私にはそのセンスが足りないのだろうか.
なんかすごく傷ついた.
帰国したら反省会をひとり開こう.
次のステップを踏み出すには,
まず現状の問題の把握である.
ハァ...(ため息)
昨年は"オイストラフの哲学"とか言っていたけれど,
今年はもうちょっと自分に対する分析をしてみよう.
まずは休息が必要だけれど.

#ECCE2009で,東京工業大学名誉教授の
深尾正先生の,"IEEE William E. Newell Power
Electronics Award"の授賞式が行われた.
私が学生だったころ,先生には電気機器を教わった.
まぁ,博士論文の審査も行っていただいたけれど,
卒業してからも,いろいろな機会にためになるお話を
聞かせていただいている.
深尾先生は,研究にはストーリーが必要だと
おっしゃっている.
その教えは,今もずっと大切にしている(つもりです).

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