「ゲゲゲの~」
だったとのことだけれど,
科学技術系の私としては,
「はやぶさ」
と言いたいところである.
7年間の旅を,遠隔操作で無事に終えるという,
工学的に見ると本当に素晴らしい快挙である.
数々のトラブルを乗り越えて帰還し,
小惑星の微粒子を持ち帰ったというのだから,
本当に関わった研究者,技術者の方々は
感無量であろうと思う.
工学者として,もしも自分がその立場だったら,と
思うと胸が熱くなる.
(たぶん,その前は胃が痛くなって
眠れない日々が続いただろうけれど)
そもそも7年間,メンテナンス無しで運転するのである.
自動車のエンジンだったらあり得ない.
イオンエンジンだからこそできたのだろうか.
(停止してしまったけれど)
それも7年前の技術なのである.
(この7年間にどれだけ技術の進歩があったか
考えてみると,ずいぶん前のことであることがわかる)
センシングもままならず,コマンドも時間遅れでしか送れない.
それでも地球にたどり着いたのである.
電子回路だって,真空,高温,低温,その温度差,
宇宙線による劣化,とにかく厳しい条件で
動作しつづけなければならないのに,である.
(まぁ,トラブルがあってもそれなりに検討する時間が
あったということが幸いなのだろう)
今年は,「はやぶさ」のニュースで夏は持ちきりだった.
(そのうち酷暑の話題に打ち消され気味だったけれど)
カプセルが公開されたときには,多くの人が見学に行った.
しかし,今はちょっと話題から遠ざかりつつある気がする.
これではいけない.
私たち,科学技術に心をときめかす人間は,
もっと人々に興味を持ってもらえるよう努力しよう!
理工学系の学生であれば,ますます興味を持って欲しい.
ということで,宣伝です(笑).
来る12月11日(土)に立命館大学 びわこ・くさつキャンパス
ローム記念館で,パワーエレクトロニクス学会主催の
ポスター発表(42件)の研究会が開かれます.
学生や企業の若手研究者による発表です.
(そしてこの研究会の運営も,
学会の若手幹事(学生,企業の若手)によってされています)
毎年,この研究会では特別講演が行われます.
今年のテーマは,なんと,「はやぶさ」です.
「はやぶさ」のイオンエンジンの開発に携われた
JAXA 西山和孝先生に,下記の要領でご講演いただく予定です.
【特別講演】 12:10~13:35 ローム記念館 5階大会議室
テーマ: 「小惑星探査機「はやぶさ」
テーマ: 「小惑星探査機「はやぶさ」
~システムとミッションの全貌~」
講師: 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
宇宙科学研究所(ISAS)
宇宙輸送工学研究系
准教授 西山和孝 先生
(1) 講演前半「プロジェクトの概要」
(5分間休憩)
(2) 講演後半「システム構成・イオンエンジンの仕組みと制御」
(3) 質疑応答(15分間)
(5分間休憩)
(2) 講演後半「システム構成・イオンエンジンの仕組みと制御」
(3) 質疑応答(15分間)
どーです!?
関西の学生・研究者・技術者のみなさんには,
ぜひこの機会に研究会に足を運んでいただきたく存じます.
そして,若手研究者の発表にも耳を傾けてください.
参加費は無料です(懇親会は有料ですが).
詳細は以下のURLをご覧ください.
(他のプログラム他,交通アクセスについても掲載されています)
皆様のご参加,お待ちしております.
パワーエレクトロニクス学会
「第186回 定例研究会 ~若手のための研究会~」
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