2011年1月18日火曜日

体力の衰えとつきあう

体力の衰えを感じる.
最近,運動不足がたたっているためか,
脚力がめっきり落ちている.
階段でつまづきそうになる.

また,衰えが来ているのは脚だけではないらしい.
昨日,少し(といっても5~6本程度)突きの
練習をしただけで,今日は腕と背中が痛い.
なんとナマクラになってしまったことか.

昔のように,体力全開で運動するということは
もう考えられない.
翌日,動けなくなることだろう.
それが怖くて動けない...

これから,こうして歳をとり衰えていく自分の身体と
つきあっていくことになるのだろう.
自分で持っている分のリソースしか使えないのだ.
それは仕方がない.

しかし,その衰えを遅くすることはできるはずだ.
その点,武道を稽古していて良かったと思う.
真の武道は歳をとるにつれ
(正しい稽古を続けていれば)
技は熟練していくはずである.
体力もそれなりに維持できるはずである.
そうした武道を選んでいて良かったと
つくづく思う.

スポーツであれば,歳をとってから
行えるものは限られてくる.
バスケット,ラグビー,サッカーなんて,
とても歳をとってからできる気がしない.

武道だって,歳をとればできないって?
歳をとって技までも衰えていくのであれば,
それは武道とは言えないのではないだろうか.
筋肉のヨロイをつけて,その筋力によってのみ
技が成立していたのならば,それは
「武術」とはいえないのではないだろうか.

私は,本当に最低レベルの技量しかないけれど,
それでも希望をもって稽古を続けることができる.
そうした見本を身をもって示していただいている
先生方に心より感謝したいと思うのである.

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