昨日の交礼会のあと,ある先生と
最近聴いている音楽は何か,という
話題になった.
私が最近はまっていたのは,
ヒンデミットのピアノソナタ集,
グレン・グールドによる録音である.
昨年くらいから,私は,
ヒンデミット,ブゾーニ,レーガーなど
19世紀から20世紀にかけての作曲家に
強く惹かれる.
もちろん,ショスタコーヴィチやマーラーだって
その時代の人なのだけれど,
少し人気が外れた(笑)作曲家の
音楽を強く聴きたく思うのである.
ヒンデミットのピアノソナタは,
無調というべきなのか,いや
メロディーがひねくれて提示され,
それが解決されないまま,また次のフレーズに
つながっていく.
なんともすっきりせず,しかし
聴き続けてしまう,面白い音楽である.
それでも第3番の最後の楽章なんて
ちゃんとしたフーガだし(ちょっとズレているが...)
そこらへんは19世紀に生まれたという
時代背景をひきずっている.
シェーンベルクなどのウィーン楽派とは
また違うテイストだし.
このピアノソナタ集を聴いて,
ますますヒンデミットの他の曲も聴きたくなってきた.
今の時代にちょうどあっているような気がする.
(そう思うのは私だけ?)
聴いたことがないかたにはぜひオススメしたい曲なのである.
ちなみに,このグレン・グールドのレコードは
グラミー賞を受賞している.
ただし,演奏というよりも,レコードに添えられた
彼のヒンデミットに対する批評の文章に与えられたようだが.
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