2011年5月6日金曜日

新しい椅子

研究室の引っ越しが済んで約10日.
場所が変わった以外,
ほとんど何も変わらない生活が続いているのだけど,
(心機一転と思っていたのに!)
変わったといえば,椅子を新調した.

これまで,アームレスト付の
リクライニング機能があるオフィス用の椅子を
使ってきたのだけれど,
今回新調したのはイトーキのスピーナ.
外見をみればわかるように,少しゴツい.
というか,未来的なデザインである.
(背中はエラストマーという樹脂製で,
クロスでないのがまたいい)

そのデザインも魅力的なのだけれど,
なによりも腰のサポートが稼働して,
姿勢を直立姿勢に近く保ってくれるという
機構に惹かれた.
私は,この腰への負担ということに
少し敏感なのである.

私が稽古している武道では,
姿勢(と心の状態)が重要視される.
姿勢といっても,見るからに背筋がピンと
張った仰々しいものではなく,
なんのことはない,肩肘張らない
普通の楽な格好をすることが求められる.
(だから,他のスタイルの合気道の演武で,
背筋を必要以上に伸ばして姿勢を固くしているのを
見ると違和感を覚える)

背骨の形状でいうと,通常の直立姿勢,
すなわち背骨がS字のゆるいカーブを
保った姿勢が良い.
これを座った姿勢で実現すれば,
それは正座となるわけで,
仙骨が立った状態が,身体に最も
負担の少ないものとなる.

これを無理に背骨を伸ばしたり,
腰骨を前に押し出すような姿勢をしたりすると,
腰に負担が来て,身体を壊す結果となる.
内蔵もずいぶんと負担を受ける.

そこで立っているときや,正座をしているときは,
その姿勢を保つようにしているのだけれど,
椅子に座っているときには,それが難しい.
なので,これまでの椅子に座っていると,
だんだん腰がつらくなってきて,
結局椅子の上にあぐらをかいて,
仙骨を立てるようにしていたのである.
ちょっと恥ずかしい格好だけれど,
腰がずいぶんとラクになるので,
ときどきあぐらをかいていた.
それがこのスピーナになれば
あぐらをかかなくて済むのではないか
と思ったのである.

座り始めてみると,確かに腰骨への
サポートがある.
椅子に座るとその重みで,サポートが
せり出してきて,腰を支えてくれるのである.

個人的には,もう少し強めに
押し出してくれる方が好きなのだけれど,
何事もやり過ぎは,長時間の継続に
耐えることができないので,
このくらいがちょうど良いのだろう.

アームレストの高さは調整できるのだけれど,
レストの角度も「ハ」の字に変えることができて,
これがまたPC作業が多い私にはうれしい.

椅子の良さは,長時間座って
やっとわかってくることが多いから,
まだまだファーストインプレッションの域をでないけれど,
とりあえずは十分満足している.

これで少しでも作業能率が上がると
うれしいのだけれど...
(それは,私の心がけ次第?)

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