2011年11月28日月曜日

「エンジェル・ウォーズ」:この後味の悪さをどうしたらよいのだろう?

「エンジェル・ウォーズ」("Sucker Punch")を観た.

期待して観たのだけれど,途中で一緒に観ていた
子供たちは飽きてしまった.

そして,後味がすこぶる悪い映画だった.
う~ん,まだ気分の悪さが残っている.

観るべきものは戦闘シーン.
子供たちが言っていたのだけれど,
まさに「ゲームの世界」としか言いようがない
幻想の世界で戦いが繰り返される.

女の子たちが銃を構え,
オークと呼ばれるゾンビをひたすら
打ち倒していく.
あるいは日本刀を振るい,切り倒していく.
それがCGの世界で繰り広げられる.
(たぶん監督は日本アニメのオタクに違いない)
すごいは,すごいのだけれど,
話自体が暗く,観ていて辛いものなので,
どうも吹っ切れない.
そしてどう考えてもハッピーエンドではない最後.
女の子が活躍する単純なおバカ映画ではなかったらしい.

また,インセプションのように夢と現実の
世界の相克という話でもなかった.
この消化不良の気持ちをどうしたらよいのだろう?

唯一の救いは,Emily Browningが
微妙な感じで役柄にぴったりあっていたことだろうか.
美人という感じでもないし,今回もすごい化粧である.
しかし,彼女があってこそ成立した映画なのは間違いない.
(Castingした人は慧眼だ)

ということで,彼女の魅力が点数の理由ということで,
恒例の評価は...

★★☆☆☆(星二つ.五つが満点)

子供たちは,"X-MEN"や"The Sixth Sense",
"007 悲しみの報酬"なども観ていた.
たぶん私より息子の方がずっと映画を観ている...

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