2010年6月18日金曜日

「拳児」

こうなったら,今週はこのままマンガの話.

先日,久しぶりに

「拳児」(小学館,松田隆智原作・藤原芳秀作画)

を読んだ.
現在の学生でもこのマンガは知られているかと
思っていたけれど,全然知らなかった...
(なんと連載されていたのは20年以上も前なのだ.
全然気づかなかった...)
というか,有名なマンガだと思っていたのは
私(と一部のマニア)だけで,
当時からそんなに人気があったわけではないのかもしれない.
(そういえば,結局打ち切りで終わったような覚えがある)

しかし,日本の中国拳法のみならず,
空手,古武道などの世界にも大きな影響を与えた
エポックメイキングなマンガであったことは間違いない.

主人公が稽古している拳法は八極拳なのだけれど,
この拳法の一般の方々への認知度はこのマンガで
ずいぶん高まったことは間違いなく,
今でも日本では非常に人気の高い拳法となっている.

原作の松田氏は,自らが八極拳を修行しているだけでなく,
中国拳法の研究家でもあって(中国でも名は知られていると聞く),
マンガで紹介される陳式太極拳,心意六合拳,擒拿術などが,
非常に興味深く,いま見ても面白い.

松田氏は中国拳法だけでなく日本の古武道にも
造詣が深く,大東流合気柔術などもマンガに登場する.
以前,このブログで紹介した金澤弘和氏がモデルとなった
空手家も登場する.

つまりは,ほどほどの本当の武術・武道の情報が
マンガで紹介されていたのであり,そのマンガを読んで
育った世代がその後の中国拳法界,武道界を担った一端と
なったことは否定出来ないだろう.

(空手バカ一代で極真空手全盛の時代があり,
となりの格闘王で,K-1と正道会館全盛の時代があった)

私が読んだのは実は21巻の外伝であり,
八極拳の中興の祖であると言われている
李書文のすさまじいエピソードが語られている.
それを読むとワクワクしてくる...
八極拳が人気が高まったのもよくわかる.

しかし,この名作の知名度が予想以上に低いのは
残念至極である.
ということでここに紹介.

来週はもう少し,真面目な話題にします.

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