ある部位を攻撃し,その際にはあまり痛みを感じないけれど,
三年くらい経つと死に至るという特殊な技である.
どうも内臓が少しずつ悪くなっていくらしい.
(一説によると腐っていくのだとか...)
使い道はよくわからないけれど,
つまりは誰が殺したか分からないようにして,
殺人を行う,ということなのだろう.
この話を聞いたのは(あるいは読んだのは)
いったいどこ・何なのだろう.
たぶんどこかのマンガに出てきたのではないかと思われる.
空手ではなく中国拳法だったのかもしれない.
とにかく不思議な技である.
もしもこの技を行うのであれば,
少なくとも外部からの直撃の力で内臓にダメージを
与えるのではなく,外部よりもむしろ内部にのみ
浸透させるような衝撃を与える必要がある.
そんなことは当然絵空事と私は思う.
(あるいは中国拳法のように,どこかの経穴をつくかをすれば
生理的な作用で死に至ることはありうる.
たとえば,神経系を痛めるとか,ホルモン分泌系を痛めるとか)
しかし,武術の技というものは,すごいもので,
松濤館流の金澤弘和先生が,板を三枚重ねて持たせ,
その真中の板だけを正拳突きで割るという試し割りの演武を
されたという記事を前に読んだ.
一体,三枚に重ねられた板にどのような荷重が加えられたら,
真ん中の板だけが割れるものなのか,
全然想像もつかないのだけれど,
いくらかの確率で成功するらしい.
これが直接「三年殺し」に結びつくというわけではないのだけれど,
武術の技というのは,本当に巧妙精緻なものだと思うのである.
本当に面白い.
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