2011年5月17日火曜日

きつねそば

昼食時,生協の食堂に行って,
「きつねそば」と注文して怪訝な顔をされた.
そういえば,大阪には「きつねそば」は
無いのだった.
大阪に来て6年が過ぎたが,まだ間違う.

関東で「きつねそば」といえば,
油揚入りのそばを言うが,
大阪では,それは「たぬきそば」である.

では,関東で「たぬきそば」といえば,
どうなるかというと,それは
天かす入りのそばを指す.

それでは,天かす入りのそばは
大阪ではなんと呼ばれているか.
これがよくわからない.
人によって,「天かす入り」といったり,
「ハイカラ」であったりする.
そして京都では「あんかけ」が出てきたりするらしい.
なんとも不可解なのである.

こうした違いを理解していないことが,
また「関東人だから」などと言われるもととなる.
全国的には,関東風の呼び名が多いと
思われるのだけど,
そんなことをいえば,なおさら馬鹿にされてしまう.
たかがそばの名前なのだけれど,なかなかに難しい.

0 件のコメント:

コメントを投稿

言葉が世界を単純化することの副作用

 人間がこれだけの文明を持つに至った理由のひとつは「言葉」を用いることであることは間違いないと思う。「言葉」があれば正確なコミュニケーションができるし、それを表す文字があれば知識を記録として残すことも可能である。また言葉を使えば現実世界には存在しない抽象的な概念(たとえば「民主主...