4年生が新しく研究室に入ってきた。
きっとこれからいろいろなことを学んでいくことと思う。
ここでもいくつかの話をしていきたいと思う。
今日は,”締め切りを問え!”というお話。
将来上司に,あるいは研究室であれば教員に,
「この仕事を頼むよ」
と言われたら,必ずこう聞き返すことにしよう。
「いつまでにできればいいですか?」
あるいは
「締め切りはいつですか?」と。
仕事を頼むとき,その締め切りを意外にあいまいにしていることが多い。
別に講義で出すレポートのように
各仕事で,それぞれ締め切りをきっちり決めて進めているわけではない。
(そうやって自己管理する方法はあるのだけれど。
いずれ,またここで紹介したいと思う)
だから頼むほうもそれを明示せずに頼みがちである。
しかし,それでは頼まれた方は困るのである。
自分の作業量,内容を見積もることができないからである。
もしも2-3日という期限を与えられたら,
2-3日でできる仕事のレベルが要求されている。
締め切りが1週間後と言われたら,
1週間でできるレベルの仕事が要求されているのだ。
当然,2-3日でできる仕事よりも,
より幅広い調査,深い考察が必要になってくる。
(すなわち締め切りが早く設定されていればいるほど
即応性は求められるが,内容の深さは反比例して
少々浅くても許される。
このさじ加減がその人の才能だったりする)
こうして締め切りを決めることによって初めて,
自分の作業量,内容を見積もることができるのである。
この話は,私が学生時代,はじめて研究室に配属された頃,
私の指導教官のS先生より教えていただいたことである。
その後,職に就いてからもこの教えはずいぶんと役に立った。
締め切りを聞くということは,
自分の仕事に責任を持つということなのである。
これからは,仕事を頼まれたら,
「締め切りはいつですか?」
と答えるようにしよう。
そうすれば,君の評価がずいぶんと上がることは間違いない。
2007年5月18日金曜日
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