昨日はCPUの話だったけれど,
今日は記録媒体(メディア)の話。
現在はUSBメモリが主流なのかな。
先日携帯電話を購入したが,
メディアはMicroSDであった。
ほんの小指の先の大きさでしかない。
それで最新のものは8GBの容量があるというのだから,
もう驚くより呆れるしかない。
私が初めてパソコンに触れたころは,
メディアは磁気テープ。
それも普通のカセットテープだった。
(さすがにパンチカードではなかった)
パソコンを立ち上げると,
カセットテープを挿入し,
「ピー,ガガー」とロードする。
それでようやくOSがロードされるのだ。
プログラムもカセットテープに記録する。
テレビのパソコン教室の番組では,
副音声でこの音信号を流し,
視聴者はそれを録音して使用するということがされていた。
今から考えるとずいぶんとのんびりしていた時代である。
ちなみに「ウォーゲーム」(1983)という映画の中では,
(少年が国防省のコンピュータとは知らずハッキングし,
その中で第三次世界大戦のゲームを行うことによって
世界が危機にさらされるという内容)
国防省のコンピュータに接続する際にも
フォンカプラーを使っていた。
音声が主たる伝達信号の時代だったのだ。
大学に入り,情報演習は,TSS(Time Sharing System)の
ホストコンピュータを使用して行なっていた。
まだUNIXは普及しておらず,
友達がKernighanの名著(らしい)
「プログラミング環境」という本で講義を受け,
これからUNIXの時代だと言っていたのを思い出す。
このときの記録媒体が8 inchのフロッピーディスク。
これがヤワで,大きくて,持ち運びにえらく難儀したものである。
これをコンピュータセンターに行ってガチャリとリーダに挿入し,
それからエディタにロード。
WordStarによる編集のあとは,セーブしてホストに転送。
プロセスが表示されるディスプレイで,
自分のタスクが走ったことを確認すると,
ラインプリンタの前へ行き,出力(折り紙式)の束を受け取る。
そしてエラーを確認してデバッグ。
そうしたことを繰り返していた。
言語はFORTRANで,課題はFFTによる音声認識だったかな。
まともにプログラムが走るまでにずいぶん時間がかかったことを覚えている。
そして大学の研究室。
ここでは5inchのフロッピーディスクだった。
それでもOSがこの1枚に載っていて,
二つあるドライブの一方に挿入していた。
もう一方にデータが入っているフロッピーを挿入して,
FDやVZなどのエディタでプログラムを書いていた覚えがある。
ワープロは当然一太郎。バージョンは忘れてしまった。
そのうちに3.5inchのフロッピーディスクが主流となり,
ディスクの破損ということがずいぶん少なくなった。
ようやくスマートにデータを持ち運びできるようになった。
それでも,1枚にはせいぜい1.2MBしか入らなかった。
外付けハードディスクというものが発売され,
そこにOSが常駐されるようになったのは
使う側にとってみると大きな変化だった。
しかし,ハードディスクはかなり高価で,
1MB1万円で売り出されたときには,本当に衝撃的だった。
(8MBのハードディスクなど手が届かなかった)
そして,現在。
今はMicroSDでは1GBで6000円くらいか。
ハードディスクの値段に至っては,
2万円もあれば外付け300GBのものが購入できる。
携帯電話に数GBの容量がある。
本当に信じられない。
10年ひと昔とはまさにこのことである。
フロッピーディスクが紙のようにペラペラだった時代の思い出を
ここに記しておく。
2007年5月29日火曜日
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