2007年5月30日水曜日

新人は群れる

気づけばもう5月も終わりで,
大学を卒業しこの4月に会社に入社した人たちへの
新人研修もそろそろ終わるところも多いだろう。

それで最近は見かけることも少なくなったが,
少し前には,見るからに新入社員という人たちが
群れているのがよく目についた。
なぜか新人はよく群れる。
これが本当にかっこ悪いと私は思う。

群れている新人は,スーツを着なれないせいか不格好で,
立居振舞も学生時代のものをひきずってマナーが悪い。
それが集団でいるのだからよく目立つのだ。
私は短気だから,すぐに腹を立てる。

私は“群れる”ということが嫌いだ。
似たような言葉で“つるむ”ということも大嫌いだ。
どちらも非建設的な響きがする。
自分がそうした集団に入ることを想像すると
吐き気がする。

なぜ新人は群れるのだろう。
やはり会社,社会が怖いのだと思う。
新しい環境で自分だけが外れて行動する。
それが規範を越えて咎められることを恐れているのだ。
集団であれば,間違ったことをして咎められても怖くない。
まさに「赤信号みんなで渡れば」の心理がそこには働いている。

私はダークなスーツに身を包んだこうした集団を見ると,
小さな魚たちが群れをなして泳いでいる姿を思い出す。
結局彼らには,大きな外敵から身を守るためには
集団で行動する以外手はないのだ。

しかし,人間の群れはずっとタチが悪い。
研修の合間にも,煙草を吸ってだらだらしながら,
不平不満,愚痴を言い合っている。
他の人の動向を気にして,
自分が集団から外れないようにビクビクして行動している。
また,他の人が進んだことをしようとすると,
足をひっぱるようにプレッシャーをかける。

表面的には「なかよし」であるが,
その少し下層ではいろいろな思惑が
意識的に/無意識的に働いている。

そうした集団にいて気分がいいものだろうか。
少しの安心は得られるかもしれないが,
その集団にいることは
自分に対してプラスになるのだろうか。

確かに会社の同期はすばらしい横のつながりである。
しかし,単にダラダラと一緒に過ごし,
愚痴を言い合うだけの集団だったら,
その集団にいる方がマイナスである。

こう考えると,新人だからといって,
わざわざ群れている必要はないのではないか。
ともに苦労を重ねていけば,
いやでも同僚意識は芽生える。
はじめから自分の思うとおりにやれば良いのだと思う。
それで少しくらいはみ出したって,
会社としては意外とWelcomeだったりする

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