4年生が研究室に配属されると,
今までの勉強の仕方とずいぶんと様子が異なるので,
結構とまどう人が多い。
研究室に入ったら,まず何が一番大切か。
それは,研究室での滞在時間を長くすることである。
研究室で先輩たちと同じ空気を吸っているだけで,
実は何かを吸収しているのである。
研究室にいれば,どのような研究が進められているのか,
どの先輩がいま何に取り組んでいるのか,
そういったことがわかるようになる。
そうなると,自分がどんな分野を勉強したら良いのか,
どんなソフトウェアに習熟したら良いのか,
自分のベクトルも定まってくる。
研究室に来なければいつまで経っても情報はゼロである。
たとえ研究室に来て机に座っているだけでも,
わずかながらの情報が自分の中に蓄積されていくのである。
それは,すぐに研究に役に立つ情報ばかりとは限らない。
遊ぶための情報もあるだろう。
まぁ,それも学生生活には役立つ。
生活には潤いも必要だ。
しかし,それも情報がなければ始まらない。
4年生になったら,まずは研究室に居ること。
そうすれば,さまざまな情報が時間積分されていき,
いつか自分のベクトルを決定するのに役立つときがくる。
研究室に来なければ何も始まらないのだ。
2007年5月23日水曜日
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