2010年2月3日水曜日

青春は遠くにありて思うもの

まぁ,ほんとに忙しかったこと.
先週から今日までかなり大変だった.
午前中でなんとか一山越えて,
こうしてやっとブログも書けるというところなのです.
ずいぶん更新をさぼってしまった.

更新が滞ってる間にも,もちろん
いろいろなことがあったわけで,
少しずつまた書いていこうと思います.

先週28日木曜日には,大学時代の友人と
一緒にランチを食べる機会があった.
彼は大阪大学の別の研究室に用事があって,
そのついでに(笑),私のところにも
寄ってくれたのである.

彼に会うのは20年ぶりくらいだろうか.
ともにランチを食べながら,お互いの近況や
知り合いの情報を交換する.
(というか,私は専ら情報をいただくばかりだったけど)

みんな,活躍しているという話を聞くと,
こちらも元気になる.
私も頑張らねば,と思う.

しかし,こうしたオジサン同士となれば,
昔を懐かしむ話も自然と多くなる.
彼はこのブログのスキーの記事を読んでくれたそうで,
大学時代のスキーの話題になった.
彼はスキーの腕前が素晴らしく,
それはそれはゲレンデの貴公子だったわけである.

久しぶりにスキーの長さの話題などをして,
あのころの記憶がよみがえった.
そういえば,私も220cmくらいの板を履いていたんだっけ.
私の腕前は彼の10%程度だったけれど,
アフタースキーはあまり負けていなかったように思う(笑).

いま思うと,あの頃はキラキラとしていたなぁ.
当時の自分は毎日を過ごすのに一生懸命で,
あまり余裕などなかったけれど,こうして歳をとって
振り返ってみると,やはりキラキラした時代なのである.
やっぱり,青春時代だったのだ.

そういえば,彼が尋ねてきてくれた木曜日の朝は,
靄がうすく広がっていた中を,車で通勤した.
カーステレオからは,セザール・フランクのヴァイオリン・ソナタ.
なんてロマンチック...

以前にも書いたけれど,この曲は気恥ずかしくなるくらい
メロウで美しいのである.
私のこの曲の印象は,「青春への賛歌」.
フランクは60歳を過ぎてこの作品を作曲している.
やはり振り返って見るからこそ青春は輝くのではないのだろうか.

もちろん,現在の毎日が輝いていないわけではない.
それなりに,それなりの色で輝いている.
しかし,青春時代のあのキラキラとした特別な輝きは,
もう二度と帰ってこない気がする.
そしてその素晴らしさには,輝きの中にいるときには気付かず,
ずいぶんと遠く離れて初めて気づくのである.

青春は遠くにありて思うもの.

である(今日はやけにオジサンの話だった)

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