その他に数々の報告書ということで,
ずいぶん忙しいのだけれど,
講義の期末試験の採点も
かなり気が重い.
もちろん,学生のみなさんが
良い点を取ってくれるのであれば,
心も軽く採点できるであろうが,
現実はあまりにも非情だ.
単位を落とす学生のみなさんも
そうかもしれないが,
採点をするこちらの心身も
ボロボロとなるのだ.
悲しすぎる...
私の半年の講義の成果が
この有様なんて...と
思う講義もしばしばあるのである.
最近は年々学力が下がっているのは
残念ながら確実のようだけれど,
(こんなこと言ってごめんなさい)
今年の受講者の特に目立ったのは
計算ミスが多いということである.
試験では電卓の持ち込みを不可としている.
したがって,手計算で問題を解かなければ
ならないが,そこは問題を作るコチラの方も
工夫して,小数点が難しくならないよう,
あるいは平方根がちゃんと開けるような
値に設定してある.
しかし,しかしである.
本当に簡単な計算も間違っているのである.
例えば,
32/ (200)^2という計算.
32÷40000 = 8.0 x 10^-4
とすぐに解けそうなものだけれど,
これが解けない学生が複数人
(決して少なくない人数)いた.
あるいは,cos x = 0.8の場合の
sin x の値の計算.
こんなの高校生時代から目にしているだろうけど,
答えは sin x = sqrt(1- (cos x)^2 ) = 0.6である.
計算するまでもない.
しかし,これも解けないという学生が複数いた.
基本的な計算が出来ないというのは
知識以前の問題である.
彼らは手を動かして勉強をしていないのだろう.
本当に悲しくなる.
基本知識である回路理論でさえも
理解出来ていない学生が多い.
この電気系でこの先,どうする気なのだろう?
今年は点数をつけるときにほとほと困った.
合格者の割合が...
とにかく,原因は私の講義の能力・努力不足なのだろう.
また来年度は工夫をしなければ...
しかし,大学生なんだから,中高生みたいに
手取り足取り教える必要はないと思うんだけれどなぁ.
教員は塾同様にそうして教えてくれるのが当たり前だと
思っている学生が多くて本当に困るのである.
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