2011年12月22日木曜日

キラキラしたクリスマス物語を読む時間を

クリスマス・シーズン,私のお決まりのブログ記事といえば,
ジョージ・セルのベートーベンの第九の話なのだけれど,
もうひとつ,毎年のように書いているのが,
C. ディケンズの「クリスマス・キャロル」の話なのである.

2009年のクリスマス・キャロル
2008年のクリスマス・キャロル

今年は,iPhoneのiBookで読んでみたい.
もちろん無料でダウンロードできる.
ただし,英語で,iPhoneの辞書を使えるのだけれど,
どうも英英辞書でしか引けないらしい.
ちょっとつらい.
まぁ,贅沢は言わないので良いのだけれど.

他のクリスマス物語といえば,
T. カポーティの「クリスマスの思い出」
最後の方で,主人公は大人になっていくのだけれど,
そこらへんの描写が切なくてたまらないのである.

そして短編では,ポール・オースターの
「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」
もちろん,映画もオススメなのだけれど,
村上春樹と柴田元幸による翻訳比べが
載っている「翻訳夜話」(文春文庫)も素晴らしい.

あぁ,今年のクリスマスはいろいろあって,
いつもの年と違うのだけれど,
こうした,キラキラした物語を読む時間を
なんとか持ちたいと思う.

少し早いけれど,みなさま,

Merry Christmas!

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