青くさき新緑の毒素は世に満てり

もう夏かと思うような暖かさ,いや暑さが続いている.まだ5月なのに.
山は新緑と呼ぶにはもう遅いような黒々しさをもっている.

このように力強い緑色が山々に映えるようになってくると,緑が快いなんてとても言えなくなる.あまりの緑の荒々しさにむせかえるようだ.

以前にも同様なことを思った詩人がいたらしく,「新緑の毒素」などという詩を書いている.それは高村光太郎の「レモン哀歌」に収められている.

青くさき新緑の毒素は世に満てり

高村の気持ちもわからないではない,今の季節である

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