就職活動において,希望企業を「名前」で決めるとあとあと大変なことになりうるという話を書いた。簡単にまとめると,
- 希望企業を落ちてしまったときに次の企業を見つけられない
- 企業比較を十分にしないで面接試験に臨み,失敗してしまう
- 希望企業に採用されたとしても働いたのちに「これで良かったのか」と悩んでしまう
などといった懸念がある。たとえ希望通りの企業に採用されたとしても,他の選択肢はなかったのか?A社ではなくB社にすべきだったのではないか?などと考える人も多いのではないだろうか。
これらの懸念,不安を取り除くにはどうしたらよいのだろうか。その解決策は,単純明快,十分に検討して希望企業を決めることである。といっても,どのように検討したらよいのか,どこから手を付けたらよいのか,わからない学生が多い。そこで私は次のように提案している。
- まず自分が働くにあたり企業が満たしておいて欲しい条件を思いつくだけ挙げる
- 次に同じく自分が働くことにおいてイヤなことを思いつくだけ挙げる
- 希望条件,拒絶条件に優先順位をつける
- そして,これらの条件を満たす企業を「名前」ではなく,「条件」から探す
のである。たとえば良いも悪いも含めてこれらの条件が20個あったとする。A社はそのうちの18条件を満足する,そしてB社は16条件を満足する,とすると,A社を第一希望にすればよい。たとえA社に落ちてしまったとしても,次はB社,そしてC社と納得して,企業を選ぶことができるのである。
この方法ではいかにこの条件を具体的に,深く検討するか?ということがキモである。では,今度は条件の考え方について考えてみよう。>>続きは次の記事で。
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