2023年4月23日日曜日

ジョン・ウィック チャプター2:ジョン・ウィックの怒りが頂点に達する

 ずいぶん前に観たジョン・ウィックシリーズ第2作目

「ジョン・ウィック チャプター2」(監督:チャド・スタエルスキ,主演:キアヌ・リーブスj,2017年)

相変わらず素晴らしい世界観であり,その中でジョン・ウィックは輝いている。妻との思い出を守るために,どうにもならないシガラミの中で一度引退した殺し屋の世界に彼はまた戻っていく。

アクションの白眉は美術館における戦闘シーンからの流れで,ガンフーが冴えまくり,鏡張りの迷路の中での戦闘は「燃えよドラゴン」のラストを思い起こさせる。またルビー・ローズ演じる殺し屋とのやり取りも重くならずあっさりと終わるところが素敵である。全体的に一作目にくらべ,アクションシーンはぐっと迫力を増している。また次作以降につながる今作の結末にはぐっときてしまう。

またジョン・ウィックの殺し屋世界のディテールも更に掘り下げられていて,例えばローマで武器を揃える際にソムリエが登場するシーンなどは,ユーモアもあってすごくワクワクした。

殺し屋世界の幅が広がり,ジョン・ウィックのカルマはまた深くなっていく。それがこの2作目なのである。

私の評価は,星4.5 ★★★★+★/2+☆/2(星5つが満点)

#本作の最初で,鉛筆1本で3人を殺すエピソードを話すヴィゴ(1作めの悪役)の親戚のボスは,(たぶん)キアヌ主演の映画「コンスタンティン」のルシファー役の俳優である。いい感じ。

#本作でジョン・ウィックと死闘を繰り広げる殺し屋カシアンは(たぶん)映画「グランド・イリュージョン」のFBIの上司役の人である。こちらもいい感じ。

#コンチネンタルホテルのコンシェルジュ役の俳優の突然の訃報を聞いた。死因は「自然死」なのだという。よくわからないけれど,彼の役は素敵だっただけに今後彼が出演しないのは悲しい。。。

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