2023年7月15日土曜日

名建築で昼食を:東京国立博物館

 意外に私は建築好きで,あちらこちらの建物を巡るのが好きだったりする。かといって,建築を本気で学んでいるわけでもないので,デザインを見て美しいとか機能的とか,そんなことを思うだけなのだけれど。

そんな私にちょうどいいテレビ番組が「名建築で昼食を」(テレビ東京,2020年)。池田エライザ演じる女性OLが,SNSで知り合った田口トモロヲ演じる中年の建築模型士と一緒に,「乙女建築」と田口が呼んでいる名建築をめぐり,ランチに舌鼓を打つ,というぬる~い感じの内容で,見ているとホッとするあたたかくて素敵な,私の大好きなドラマ番組である(現在,再放送中らしい。新潟で放映しているかどうかはしらないけれど)。

どうも番組は人気だったらしく,その後「スペシャル横浜編」と「大阪編」が制作されている(残念ながら「横浜編」は未見。「大阪編」は6話のうち5話は見た)。

番組ではだいたい昭和初期の洋風建築が紹介されていて,たとえばフランク・ロイド・ライト設計の池袋の自由学園明日館とかヴォーリズの山の上ホテルとかを巡って昼食を食べるのである。池田エライザのOLが中年の田口トモロヲと交流することによって少しずつ成長していく話にもなっていて,深夜に見るには重すぎない最適な内容なのだ。

大阪編では,「大大阪時代」の建築が中心に紹介されていて,たいへん栄えていた頃の大阪の様子を垣間見ることができて,たいへん興味深かった。

この番組のよいところは,紹介された建物をいつか訪れてみたいと思うことと,一方で身近にある建築物はどのようなものなのだろうかと興味をもつことである。旅先で,こうした建築物を巡るのは楽しいし,地元の建築物をこれまでと違った視点で巡るのも同様に楽しい。

先日,私は上野の東京国立博物館を訪れた。上野は素晴らしい建物が立ち並んでいるけれど,国立博物館も昭和初期から最近までの複数の建物で構成されていて,展示物だけでなく建物を見ているだけでも楽しい。本館は昭和初期の建築で,内部も当時の洋風なデザインが施されており素敵である。ホームページの解説によると,渡辺仁による案で建設され昭和13年に開館し,2001年に重要文化財に指定されたらしい。展示物とともに,建物自身のデザインもゆっくりと堪能することができる。

東京国立博物館 本館

本館玄関階段

時計もいちいち素敵

ところどころのこうしたデザインが素敵である

建築家という職業が人気なのもわかる。自分の作品がこうして長い時間を越えて愛されていくのだから。

#この日私は結局国立博物館で4時間以上を費やし,ヘトヘトになって長岡に戻った

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