最近, 梅雨空と疲れで気分がスッキリしない。そんなとき以前であれば音楽をゆっくり聴いてリラックスしていたのだけれど,このごろはステレオセットもないこともあって音楽を聴く時間も持てていない。それでも聴くと気分がアガる曲などがいくつかあって,車の中で聴いたり,脳内再生をしたりしている。
ドライブのときは断然ブルックナーの交響曲第3番が盛り上がるのだけれど,最近散歩の時間にたびたび脳内再生されるのが,千葉真一主演のテレビドラマシリーズだった「影の軍団」のメインテーマである。これを聴くと気分がアガる。「影の軍団」はシリーズ5作まで制作されていて,このテーマは少なくとも「III」までは使われていたように思う。
当時第1作のテーマとオープニングの映像を見たときは本当に衝撃的だった。私は子供の頃から時代劇が好きだったけれど,この作品は全く新しい忍者アクションであり,ある意味現代劇であった。その後,ショーン・コスギの忍者映画がハリウッドで話題になったけれど,このJACによるアクションこそが本当の忍者の殺陣なのだと,その当時の私は思っていた。千葉真一の意表をつくアクションのアイデアは,今見ても全然古くない。このアクションが,このオープニングテーマとともに脳裏に焼き付いているのだ。クエンティン・タランティーノがこのシリーズの大ファンだというのもよく分かる(Kill Bill Vol.1で彼と大葉健二(宇宙刑事ギャバン!)が一緒に「服部半蔵」という名前で出演している)。
私にはこれくらいのアクションがちょうどいい。マーベルのような超絶超能力バトルでも,カンフー映画のワイヤーアクションも鼻白む。鍛えられた身体を張った肉弾戦。それも忍者という侍とは異なる自由な殺陣。千葉真一の才能が最も現れた作品のひとつだろう(もうひとつは柳生十兵衛!)。
今もこの音楽を聴くとワクワクして元気が湧いてくる。私にはとてもあのようなアクションはできないけれど,忍者のファンタジーに憧れる。
またエンターテイメント性あふれる忍者作品が生まれないだろうか?
#嵐の大野智が主演した「忍びの国」はどうも私とはいまひとつテイストが合わなかった。
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