2009年10月28日水曜日

携帯電話が普及して失ったもの

携帯電話が普及することによって,
私たちの生活は大きく変わった.

例えば,待ち合わせ.
映画「バブルへGo!! ~タイムマシンはドラム式~」の
シーンでもあったが,まず待ち合わせの打合せが
アバウトになった.
時間,場所等を詳しく指定しない.

「6時に渋谷駅で」

で済んでしまう.私が学生のときは,

「6時に渋谷駅のハチ公の右前足の近くで」

などと細かく指定したものだけれど.
合コンなどの待ち合わせになると
さらに目立つように「赤いバラを持つ」なんてこともあった.
(私はさすが持ったことはありませんが)

携帯電話があれば,

「もしもし,ちょうど駅に着いたところ.
いま,どこにいる?」

とお互い尋ねればよいので,問題はないのである.

例えば,スキー場に向かう車の中.
多人数で複数台の車に分かれてスキー場に向かっていると,
どこかのレストランで昼食を食べよう,ということになる.
今だったら,別の車に乗車している誰かの携帯電話に
すぐに電話をすれば済むことだけれど,
昔は情報が届かない.
したがって,一度車を止めて相談することになる.
車を止めるというのも一苦労で,
車が直列に並んだところで,ハザードランプを点灯し,
止まるよ,という合図をするか,
あるいはコンビニの前からかなり速度を落として,
これからコンビニの駐車場に入りますよ,と
意思をはっきりと伝えてから止まるのである.
(それだって,ときどきうまくいかなくて,
大変なことになったものだ)
映画「私をスキーに連れてって」では,
車載の無線機やゲレンデで使うトランシーバが大活躍しており,
それに憧れて,多くの人がアマチュア無線の免許
(当時は,電信級,電話級なんて名称だった)の
取得を目指したものである.

そして,例えば女の子の家に電話をかけること.
いまだったら,女の子の携帯電話に直接
電話をかけることができるから,ずいぶん気は楽な
ものである.
(それなりにドキドキすることもあるのかもしれないが)
私が学生の頃は,もちろん一家に一台しか
電話がないのが普通だったから,相手の
家族の人が出る可能性が非常に高かった.
電話をかけるときなんて,相手のお父さんとか出てきたら
どうしようなんて,本当に心配したものである.
そして,お父さんが怒って電話を娘さんに
つながなかったらどうしようなんて,どこかの
テレビドラマみたいなシーンを想像して,
電話をかける前に,失礼のないよう
セリフの練習をしたものである(ほんとに(笑)).
それが別にデートに誘うのでもなく,
事務連絡であってもである.

携帯電話が普及して,
こうした情報のやりとりの不都合に関わる
心配事は多くの場合解消された.
現在の若者は,より積極的に青春を
謳歌しているのであろう.
しかし,オジサンとしては,
以前のあのドキドキ感は,青春の大きな
一要素であったと思うのである.
だからそれを失った現在の若者が
少しかわいそうに思ったりもするのである.

2 件のコメント:

  1. 未だに携帯を持っていません。
    待ち合わせをしましょう、となると、みんな適当な場所しか言わないのですごく不安です。私は、駅であれば、お出かけネットから駅構内図をとってきて、ここで、といいます。
    で、相手の携帯を聞いていれば、公衆電話を探すのですが、それが少ないんですねぇ。
    苦労しています。
    待ち合わせは、本当に、顔を合わせるまでのドキドキがいいので、会う前に電話があって、ごめん!おくれる!とか、どこにいる?とかいうやりとりをするのは、興ざめなきもします。

    時代は変わりましたね。

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  2. コメントありがとうございます.レスが遅くて申し訳ありませんでした.
    さて,Asanoさんは携帯電話をお持ちでないとのこと,驚きです.おっしゃるとおり,現代は携帯電話を持っていることが前提である世の中になってしまいました.
    待ち合わせにドキドキするという気持ち,いいですよね.今の若者はあの感じが味わえないなんて可愛そうです.それよりも,携帯に生活が縛られているようで,本当に可哀想です.

    返信削除

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