先週の土曜日は,パワーエレクトロニクス学会
若手幹事会に参加.
若手というのは,別に私のことを言っているのではなくて,
学会の12月の研究会を企画担当している学生と,
企業の若手のみなさんを指している.
このブログでも何度か話を取り上げているけれど,
パワーエレクトロニクス学会では,若手が
1年に1回,定例研究会を企画するのだ.
ポスターセッションの企画から,特別講演の
テーマの選定,その他のスタッフについてまで
担当することになっている.
12月19日が定例研究会なので,
そろそろ企画も固まりつつある.
それなりに各大学から選抜された20名程度の
スタッフは自分の責任を認識し,
分担して,なんとか会を成功に導こうとしている.
見ていて頼もしい.
幹事会の後は,梅田で,
他に出席された学会側の委員の方々と
酒席をご一緒させていただいた.
このようにして,いろいろな話をする機会が
持てることも,この学会の良さである.
企業人だけでなく,大学・高専の教員も含め,
厳しい話から,くだらない話まで,
さまざまなことを酒の肴にする.
特に,人材の育成という点について,
話題になることが多い.
そこでも若手幹事会のスタッフについては
大変に好意的な意見がきかれた.
もちろん私もそう思うのだが,
彼らはどのようにして,
その能力を磨いてきたのか,
ということを考えてしまう.
すなわち,彼らは若手幹事会に参加したから,
そのような能力が自己発動したのであって,
もしも大学で単に研究室と下宿を往復する生活を
続けていたならば,こうはならなかったのではないか,
と思うのである.
人を育てるのは,環境である,と
あらためて思う.
ただその環境を得ることができるチャンスを
みずからつかまなければ自分の成長は望めない.
そこには,それ相応の努力,犠牲は必要だけれど.
いやがおうにも,そうした環境に
向き合わなければならなかった
幕末の若者たちと違って,
現代の学生は,自らその環境を追い求める
努力が必要なのである.
誰かの言葉を思い出す.
「若者は安全株を買ってはいけない」
つまりは,若者には
チャンスを逃さずにつかむ努力と,
不安の中に飛び込む勇気が必要なのである.
2009年10月26日月曜日
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