関西は戦々恐々としている.
不謹慎なことではあるけれど,
台風が近づくと多くの人がハイになるようだ.
現に,この研究室の学生も少しハイになっている.
「台風クラブ」ではないけれど,
台風がなにかのきっかけになることを
心のどこかで願っているからかもしれない.
しかし,現実には台風はいろいろな被害を及ぼす.
電気の観点からいえば,停電,瞬低がそれである.
(瞬低:瞬時電圧低下,短時間電圧が何割か低くなる)
伊瀬研究室では,電力品質のデータ収集の観点から
瞬低を測定している.
具体的には瞬低が発生した時刻の
電圧波形を測定するのである.
(イベントトリガーを用いる)
2004年は台風の当たり年だった.
測定データでも圧倒的に秋の瞬低の発生件数が多い.
私はその頃,茨木市に住んでいたが,
台風23号だったろうか,その台風が上陸したとき,
市街は本当に暴風で大変なことになっていた.
商店街では割れているショーウィンドウもあった.
何人かで何かが飛んで行こうとするのを
抑えている現場も見えた.
いろいろなものが飛んでいた.
映画「ツイスター」に似ていると思ったことを覚えている.
とはいえ,私は車のハンドルを風にとられないように
ヒヤヒヤしながら運転していたのだけれど.
瞬低は風でも発生するけれど,
圧倒的に雷が原因であることが多いようである.
それらを回避するためには,架空線をやめて
地下ケーブルを用いればよい.
そうすれば街の景色は一変するだろう.
事実,ヨーロッパではそのようにしているところが多い.
日本ではどうだろう.
やはりコストが高すぎて実現は遠いのだろうか.
これから電力品質がますます重要になるのであれば,
地下ケーブルの適用も真面目に考えてもよいのではないか.
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