2009年10月13日火曜日

17歳のモーツァルトは何を考えていたか

連休はまるまる家族とともに過ごし,
全く仕事をしなかった.かなりピンチな状況である.
また,メールも全然見なかったため,
今朝,メールソフトを開くのに心が重かった.
やっぱり休みでも少しの努力は必要である.
反省.

さて,今朝は渋滞の中,NHK FMを聴きながら
車を運転していた.
番組から流れてきたのはモーツァルト.
ブルーな気持ちの朝に光が与えられたようである.
少し気分が明るくなる.

まず,牛牛(ニュウニュウ)のピアノで,
「ママ,聴いてちょうだい」のテーマによる変奏曲.
曲は「キラキラ星変奏曲」として有名だけれど,
一応正しくは,上記の題名らしい.
これは「のだめ」のTV放送でも流れたので有名.
(というか,主題そのものが有名なのだけれど)
最近,これのオルガン演奏版を耳にする機会が
あって,それはまたそれで楽しい曲になっていた.
また,牛牛といえば,今(一部で)話題の子供の
ピアニストである.キーシンを上回る低年齢(現在12歳)で,
あちらこちらの大ホールで客演している.
今日聞いたこの曲の演奏の感想は...
正直よくわかりませんでした.
また聴く機会があれば,書きたいと思います.

続いて,「ピアノ協奏曲20番」.
名曲中の名曲なのだけれど,
途中のあの美しい緩徐楽章において,耳を澄ましていると
突然ラジオから,ドスンドスンというドラムと
ドリカムの歌が流れてきた.
隣をみると,大きなトラックが横付けに.
たぶんこのトラックの運転手がトランスミッタを使って,
FMラジオに別のプレーヤの音楽を流しているのだろう.
折角の聴きどころだったのに,もうがっかりする.
トランスミッタをいくら聴かないからといって,
NHK-FMの周波数に合わせなくたっていいのに!
渋滞なので,全然モーツァルトの音楽が流れてこない.
ようやく流れてきた頃には3楽章が始まるころだった.
電波公害,音公害というべきか.
なんとかならないものかな,と思う.

そして,次に流れてきたのは,「交響曲第25番」.
有名な話だけれど,モーツァルトは生涯に
短調の交響曲を2曲しか作曲していない.
(生涯,全部で41曲作曲している)
そのひとつがこの25番で,
もうひとつがあの「疾走する悲しみ」で有名な
(ちなみに小林秀雄の言葉と思っていたけれど,
別の人が先にこの言葉を使っていたよう)40番である.
どちらもト短調なので,25番は小ト短調交響曲などと
呼ばれる.
この曲は映画「アマデウス」の冒頭やCMに
使用されていたので,耳にしたことがある人も
多いだろうと思う.
(そういえばピアノ協奏曲20番第2楽章も使用されていた)
高音と低音が繰り返され,まるでなにかに急かされるように,
曲が次々と展開していく.
今日,曲の解説を聴いて驚いたのは,この曲は
なんとモーツァルト17歳のときに書かれたものだということ.
信じられない.まさに天才である.
(メンデルスゾーンも若書きだけれど)
なにを考えて生きていたんだか...
17歳の若者が書いた音楽に,41歳のオジサンが
心をここまで動かされてしまうのである.
はぁ,自分が17歳の時を思うと,なんとなにもないガキだったか.
まぁ,比べる相手が違うか...

と,25番をちょうど聴き終わったところで学校に到着.
なんとかブルーな気持ちも復活し,
1限の講義に向かったのである.

#「疾走する悲しみ」のところで小林秀雄の前に
先に言葉を使った人がいることで修正

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