今週も忙しかったせいか,時間の感覚がおかしい.
今日が金曜日であることが信じられない.
まるで坂道を転げ落ちるように,なにもかもが
加速しているような感じである.
大人になると時間が子供の頃よりも
速く過ぎる気がするのは,老化のせいなのかもしれない.
福岡伸一さんが,テレビで次のようなことを話されていた.
私たちは歳をとるにつれ,新陳代謝等の速度が
落ちていく.この新陳代謝の速度は自分の中の
内部時間の進み方である.
したがって,内部時間の進み方が遅くなっていけば,
現実の時間の進み方は相対的に
どんどん速く感じられるようになっていくのである.
この興味深い説によれば,
時間の進み方の加速度的な増加は,
自分の老化の度合いに反比例することになる.
もちろん,精神状態によっても時間の過ぎ方は
ずいぶんと変わるから(集中していると時間は速く過ぎる),
老化のせいばかりとは言えないけれど,
この福岡さんの説は腑に落ちるものなのである.
外部の時間をクロノス時間,
内部の時間をカイロス時間などと呼ぶ.
カイロスの神は,我々の老化にしたがって,
その歩みを早めるものらしい.
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