2008年1月18日金曜日

齢をとってからこそ輝くもの

今日は珍しく曲の紹介を.

今朝,通勤途中に車の中で聴いた(NHK FM)

フランク,バイオリンソナタ イ長調

これが紹介するのが恥ずかしいほど
ロマンチックな名曲なのである.
私が一番好きなバイオリンソナタではあるが,
一般にあまり知られていないようなので
(クラシックファンはもちろん知っているだろうけど)
ここで紹介したい.

作曲家のフランクが,バイオリニストとピアニストである
イザイ夫妻の結婚のお祝いに贈った曲だという.
全編を通じて,幸福なメロディにあふれている.
(初演のときも心温まるエピソードがある)

私の印象ではこの曲は,「みずみずしい青春の輝き」,
という感じなのだけれど,
実はフランクがこの曲を作曲したのは
60歳もとうに過ぎたころである.
私はそれを知って驚きもしたけれど,納得もした.
なぜなら,本当に青春真っ只中のときには,
とても青春の賛歌などは書けないだろうから.

作曲者は「青春」などというキーワードは
意図しなかったかもしれないが,
イザイ夫妻の結婚に彼が寄せたこの温かい想いには,
そうしたイメージが反映されているのだと私は思う.

年をとってからこそ,青春時代は輝くものだと,
今日はこの名曲を聴きながら思ったのである.

今日の放送は,
(vn)オリヴィエ・シャリエ,(p)ジャン・ユボー
のコンビによるものだったけれど,私の愛聴盤は,
(vn)キョンファ・チョン,(p)ラドゥ・ルプー
のものである.バイオリンのみずみずしさが印象に残る.

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