先週の土曜日は,パワーエレクトロニクス学会の定例研究会.
同志社大学今出川キャンパス近くの継志館で開催された.
たいへんに驚いたのが,参加人数.
例年,6月の研究会の参加者は60~70人程度.
昨年は50名ちょっとだった.
それが今回は参加者が110名を越えたのだという.
「パワーエレクトロニクスに追い風が吹いている」ようだ.
3.11の震災以来,パワーエレクトロニクスに
期待される役割は,ますます大きなものになっている.
太陽光,風力などの分散電源もそうだが,
無停電電源(UPS),ガスエンジン,ガスタービン発電機,
果ては電気自動車のバッテリまで,
すべてに高効率,高機能な電力変換器が要求される.
すなわちそれらは,半導体素子を用いた
パワーエレクトロニクス機器なのである.
省エネ家電だって,パワーエレクトロニクス技術なくしては,
ほとんど実現できないだろう.
これまで,縁の下の力持ちであった,
パワーエレクトロニクスがとうとう注目されるときが
やってきた.
震災において,パワーエレクトロニクスが頑張らずして
どうするのかと思う.
我々がやれるべきことを一生懸命やろう,
そんな機運がこの業界に起こっているように思う.
その結果が,110名を越える研究会の参加者に
現われているのだ.
最近は,高校生の電気工学への人気が
ずいぶんと低く,問題になっていた.
日本で電気工学が低調になったら,
いったいどうするというのだろう?
ぜひとも,やるきのある学生に電気工学への
道を進んでいただきたいと思う.
いま,電気工学の道へ進むのは,
世界を変えるチャンスが与えられることなのだ.
(昨年のパワーエレクトロニクスの国際会議
ECCE2010における招待された講演者の言葉にもあった.
もちろん「世界」というわけではなく,今の「日本」も
変えるチャンスがある)
高校生のみなさんに,こうした話を届けたいなぁ.
#少しECCEの講演者の言葉の引用を修正しました(6/8)
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