2011年6月27日月曜日

遠のく関西復活の夢

連日,国内企業の海外移転の話題が
ニュースで取り上げられている.

電力不足を口実に,いままでなんとか
日本に留め置けていた企業が
一斉に海外シフトへ向かっている.

この状況は今回の電力不足だけが原因では
無いかもしれないが,きっかけになったことは
間違いないと思う.

海外シフトしていくのは,現在の経済の構造上
仕方がないのだ,というのは簡単だけど,
そこで雇用されている人たちの問題,
ひいては景気の後退について思うと,
悲しくなってしまう.
私は全然経済の専門家ではないけれど,
今回の企業移転が大きな影響を与えることくらいは
容易に想像がつく.

実は,今回の関東の電力不足の問題で,
密かに思っていたことがある.
関東,東北の電気料金が増加するだろうから
企業の海外へのシフトが始まるだろうとは思っていたけれど,
それでも国内工場への魅力をまだ持っている企業も
あるに違いない.
そうなれば,電力がそれなりの電力料金で潤沢に使用できる
関西エリアへの移転も進むだろうと思っていたのである.

やはり関西の景気はこれまであまり良くないようである.
それが今回のことをきっかけに,関西工業地帯が
復興するのではないかと思っていたのである.

しかし,関西電力も同様に15%の節電を
呼びかける状況に至っては,
この関西復活の夢は残念ながら大きく遠のいてしまったようだ.
関西にわざわざ移転してこようという企業はないだろう.

みんながこの道を選んだのであれば仕方がない.
しかし,学生や私の子供の将来を思うと,
ずいぶんと心が暗くなる.
若い世代は今後どのような世界を夢見るのだろうか.

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