2017年6月15日木曜日

刀剣ブームで慣用句も復活するか

なんとも不思議な世の中になった.
若い女性の間で刀剣ブームというものがあるらしい.「刀剣乱舞」というゲームのおかげとのことだが,これまでは一般の人にはほとんど関心がもたれなかった分野に注目が集まるのは嬉しいことである.しかし,刀剣の展示会などで女子が集まっているような場面をニュースで見ると少し異常かなとも正直思う.擬人化された男の子に興味があるというならともかく,本物の刀剣をみて何を思うのだろうか.

とはいえ,刀というものは江戸時代までは町中で見かけられたものであって,私たちの生活の中にも刀に起源をもつ言葉が結構ある.私の合氣道の先生はよくそれをおっしゃっている.

刀の部分に関連した言葉でも思いつくままに書いてみても,

「反りがあわない」
「切羽詰まる」
「鯉口を切る」
「鎬を削る」
「鍔迫り合い」
「目貫通り」
「もとの鞘に納まる」
「鞘当てをする」

などと,たくさんある.と言いたいところだけれど,今の若い人がどれだけこれらの言葉を使っているかと問われれば,はなはだ心もとない答えしかできない.

もしも刀剣ブームが本当であるならば,こうした慣用句も復活して欲しいと思う.

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