2022年10月16日日曜日

ブレット・トレイン:バカバカしくてスタイリッシュなアクション・コメディ映画!

 久しぶりに映画を観た。

ブレット・トレイン

英語でも"Bullet Train"。弾丸列車,超特急列車ということになる。ブラッド・ピット演じる悪運続きの裏社会の運び屋(?)が多くの殺し屋と同じ電車に乗り合わせ,混乱の極みとなるアクション・コメディ。ハリウッドというのはこういう馬鹿げた映画に巨額を投じて大作として制作するのだから本当に素晴らしい。細々とした暗い映画ばかりを作っている日本とは違う。

原作は伊坂幸太郎で,原作では新幹線が舞台らしい。映画でも東京から京都へ行く超特急となっているが,名前は「ゆかり」となっていた。この映画では,デフォルメされた日本のカルチャーが楽しめる。

ほんとに好きだなぁ,こういう楽しむだけの映画。ブラッド・ピットも楽しんで演じていたに違いない。いや,この映画の出演者はノリノリで演じていたに違いない。出演している真田広之もインタビューでそんな感じで答えていた。

真田広之は今回も映画の中で「運命」・「宿命」を語る人物になっている。アメリカ人から見ると彼はそうしたことを語りそうな日本人というイメージなのだろう(例えば「モータルコンバット2」でも過去の因縁を語っていたような気がする。「ジョン・ウィック4」でも語っていそう…)。でも彼が出演することで,なんとかこの映画のストーリーがまとまっているようだから,よかった,よかったと思う。

主要な出演者の中でも印象的なのは,殺し屋のLemon&Tangerine。特に,機関車トーマスに人生のすべてを学んだLemonがいい。この二人がいなければ,この映画にこれほどの笑いは生まれなかっただろう。

基本的にコメディ映画なので,アクションにもリアリティがなく(派手だけど),漫画のように楽しめる(さすがディビッド・リーチ監督)。しかし,スタイリッシュで金がかかっていることは人目でわかる。頭を空っぽにして楽しむにはもってこいの映画である。

なので,あまり人生の教訓になるようなことはないだろうけれど,今年悪運に苦しむ私にとっては「悪運は見方を変えれば,異なる捉え方もできる」という唯一の教訓にはいろいろと思うところがある映画だった。

ブラッド・ピットのかっこよさが際立つアクションコメディ映画。星5つ満点中,星4つ!★★★★☆。映画好きとブラッド・ピットファンは観るべき映画。

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