2022年10月22日土曜日

霊媒探偵・城塚翡翠:オカルトではなくミステリー

 私はオカルトが大好きなのだけれど,その私がタイトルに惹かれて観たドラマが,

「霊媒探偵・城塚翡翠」

である。主人公が女性霊媒師で,殺された人の霊を降ろし犯人を知る。しかし,霊視では犯人であるという証拠にならないから,バディとなるミステリー作家が推理をして論理的な裏付けをする,という内容であった。テレビの宣伝によれば原作である小説はたいへんな人気で,ミステリー小説としていろいろな数々のタイトルを受賞しているらしい。

確かに面白い設定である。霊媒によって犯人を知るだけではなく,それを裏付けるためにあとづけの推理をする。そんな小説はこれまでなかったと思う。いろいろな伏線があるということだから,今後はオカルトというよりももっとミステリー的な要素が強くなって,推理が難しく,そして面白くなっていくのだろう。それを楽しみにしている。

主人公は清原果耶が演じていて,芸達者なところを見せている。特に降霊しているシーンは良かった。謎めいた女性霊媒師を演じてはいるけれど,実は普通の女の子だったりするギャップもいい。彼女の魅力がこのドラマの魅力の多くの割合を占めているのは間違いない(というか,他にこの役をやれる若手女優はいるだろうか)。

バディとなるミステリー作家は瀬戸康史が演じている。今回はコメディ的な要素を排して演じている感じがする。妙にシリアスだ。彼にはなにか裏がありそうだから,今後が楽しみ。

今後が楽しみといえば,小芝風花もいい味を出している。まだ出番は少ないのだけれどこれから活躍しそう。刑事役の及川光博だけがちょっと役を作りすぎているような気が。。。悪い方向に働かなければ良いのだけれど。

私としては,おどろおどろしい心霊モノが大好きなのだけれど,このドラマは少し毛色が違うミステリー小説ということで期待している。そして主演の清原果耶に大期待。朝ドラ「おかえり,モネ」以来注目している女優なのだ。彼女の演技はなぜか心に残る。そうした俳優は数少ない。


#小説では,「Medium 霊媒探偵城塚翡翠」となっているようだ。Mediumは,服のサイズのMであるように中間を意味する言葉だけれど(Medium Voltageとか例であげたくない),実は媒体という意味もあって,オカルトの世界では「霊媒」を意味するのだ。昔,「メディウム」というオカルト・ファンタジー漫画雑誌もあったのだけれど…(大好きな高橋葉介の「夢幻紳士」が掲載されていた。姫野命シリーズもあった)

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