2022年11月6日日曜日

我を捨てる

 法事の際に伺った説話のその2(その1はこちら)。

私たちはどうしても我に捕らわれてしまう。

あるとき,バスに乗っていたらおばあさんが乗車してきた。そこで自分はおばあさんに席を譲ってあげ,おばあさんは譲られた席に座った。その後,そのおばあさんは自分に礼も言わずバスを降りていったという。このとき自分は,「せっかく席を譲ってあげたのに,礼もなしか」と腹を立てないだろうか。自分は善い行いをしたのだとどこかで我が増大していないだろうか。

たとえおばあさんが礼を言わなくとも,「おばあさんのお陰で自分は善行をさせていただいた。どうもありがとう」と思うことができたらどんなに素晴らしいだろう。

教育の現場で腹を立ててばかりいる私には耳が痛い話である。

0 件のコメント:

コメントを投稿

古町芸妓、「新潟美人と花街」

 「 旧第四銀行住吉町支店 」、「 旧新潟税関庁舎 」と紹介してきたけれど、それらは「新潟市歴史博物館みなとぴあ」の敷地内にある。もちろん、訪問した。 長岡市にある 新潟県歴史博物館 は、どちらかというと縄文の暮らし、長岡藩と戊辰戦争、そして雪とくらし、という感じの展示だったけれ...