2023年9月2日土曜日

警部補ダイマジンの最終回は...

 テレビ番組「警部補ダイマジン」を今期観ていた。最終回を観て,がっかり。その前まではかなりハードボイルドな話だったのに,最終回はコメディだった。そして,解決までにはたどり着けないし,テレビの最終回とは別に「完全版」というものが存在し,それはまた異なる結末なのだという。ちょっとそれはひどいんじゃない?って正直思う。

前回までは,たしかにハードボイルドだった。主演の生田斗真が良い味を出していて,重くならないダークヒーローを好演していた。彼は芸達者だけれど,今回も新しい役どころが似合っていたように思えて,たいへん良かった。アクションもキレていたし,人を殺すにも躊躇がないところなんて,かっこよかった。

共演の向井理も私は大好きで,彼の清潔感が最大の魅力だと思っているのだけれど,正義とは言い切れない役を演じる上で,その清潔感によって役が救われていた。知的でずる賢くてスマート,そんな役にピッタリだった。

今回見直したのが土屋太鳳。たいへんに美人。シリアスな演技が魅力的で,コメディ作品に出演していたばかりの彼女を見ていた私にはとても新鮮だった。シシド・カフカもますます美人に磨きがかかっている。

さらに魅力的な脇役といえば,浜野謙太。「どうする家康」でも情けない織田信雄を好演していたけれど,今回も気の弱い主人公たちの同僚を演じていてポイントかなり高し。最後は殺されてしまったのだけれど,印象に残る良い死に方だった。

小澤征悦も安定の悪役ぶり(最近ずっと悪役ばかりのような気がする)だったけれど,その部下の殺し屋を演じた矢柴俊博の壊れ具合がとても素晴らしかった。彼は脇役には不可欠な素晴らしい役者だけれど,今回の役は役者冥利につきるのではないか。狂気の殺し屋がとても似合っていた。

といことで,その他にも高橋克典(最後のコメディはいただけなかった。最後までかっこよいほうが良かった)や松平健(すごく怪しかった),桐山漣,片岡鶴太郎なども脇を固めていて,キャスティングは良かったのだけれど...

どうしたの監督,三池崇史!また裏切られたよ。テレビの都合もあるのだろうけれど,もっともっとダークな終わり方でもよかったんではないの?と私は最終回をみて思ったのである。そして,完全版はテルサ(オンライン)で,というテレビ局の態度が許せない。そういえば,続きは映画で,と終わった仮面ライダーディケイドもこの局だっけ?

許せない!(菊池風磨風)

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