アニメや漫画の影響で特定のスポーツが流行るという話はよく聞く。
一昔前は「巨人の星」,「ドカベン」で野球が流行り,その後「スラムダンク」でバスケットボールが流行った。「キャプテン翼」に至っては,世界的な影響を及ぼし,少し前だと(今もそうかもしれないが)世界的に活躍しているサッカープレーヤーが「キャプ翼」に影響を受けたと語っている。
スポーツアニメはこうしてファンを増やし,この国のスポーツを支えている。「あしたのジョー」,「はじめの一歩」でボクシング(「リングにかけろ」の影響とはあまり聞かないけど),「アタックNo.1」で女子バレー(これはバレー人気が先立ったかも),「プロゴルファー猿」でゴルフと枚挙にいとまがない。
スポーツでなくとも,将棋や碁,麻雀だって漫画の影響を受けた人は多いだろう。職業だってそうである。キムタクがドラマで演じた職業は人気となっているから,漫画に限らないとも言えるだろう。
細かいところでいうと,日本における八極拳の人気の高さは「拳児」や「男闘呼組」という漫画だけでなく,ゲームである「ストリートファイター」の影響が大きいだろう。
ということで,「呪術廻戦」である。これで職業として「呪術師」は流行るのかと私は疑問に思うのだけれど,たぶんそんなことはない。(決して,「黒い呪術師」アブドラ・ザ・ブッチャーが流行ってほしいと言っているわけではない)。でも,オカルトブームが少しは盛り上がって欲しいと私は期待しているのである。
コンプライアンスをうるさくいうせいか,最近オカルト関係のテレビ番組が少なくなって面白くない。もっとグレーゾーンをせめるオカルト番組がほしいのだ。怪談でさえテレビではめっきり見なくなってしまった。超能力番組もない。そんなに世の中潔白である必要があるのだろうか。
呪術廻戦に興味をもつことによって,人間の文明創生と同時に誕生し古代から続く呪術を通して人間の闇について知ることは意外に大切なのではないかなぁ,と思う。人間の文化は,祈念,呪い,祓い,といったものから発生しているのだろうと思うから。また平安時代のような魑魅魍魎が跋扈する世界とまではいわないけれど,戦前のようにお化けが同居する世界の方が住みやすくはないだろうか。呪術廻戦のブームでもっとみんながオカルトに寛容になって欲しいと思う。
#「VIVANT」の人気で,「公安」や「別班」が流行ることはないのだろうけど...
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