「Maestro その音楽と愛と」という映画が気になっている。マエストロとは,レナード・バーンスタインのこと。「ウエスト・サイド物語」などの名曲の数々を作曲した20世紀を代表する作曲家でもあるけれど,私にとっては指揮者の方が馴染みが深い。私がクラシック音楽を聴くようになったときにはすでに亡くなっていたけれど,カラヤン,ショルティなどと並ぶ巨匠のひとりだった。
彼はアメリカ人として初めての本格的な指揮者と言われていて,いろいろな録音,映像が残っている。クラシック音楽を紹介するTV番組も持っていたりして,彼はアメリカにおいてスターだったことは間違いないようだ(実際,彼のことを私もカッコいいと思う)。
また彼はヤンキー気質であったけれど,人道主義者であり,教育家であった。ベルリンの壁が崩壊したときにもベートーヴェンの第9番交響曲を演奏したり,若手音楽家たちの教育のために札幌でPMFを立ち上げたりと,彼についての記録などを読むと本当に素晴らしい人だったのだと思う。
彼の音楽については,いろいろと思うことがあるので,今後別の機会にまた書きたいと思う。
さて,本作は監督は俳優のブラッドリー・クーパー。そして主演もクーパー。たしか「アリー」だったか,レディ・ガガが主演をつとめていた映画でも,ブラッドリー・クーパーが監督と出演をしていたように思うのだけれど(観ていないけど),今回もそういう形で映画を製作したようだ。
予告編を見て,クーパーの顔がバーンスタインにとてもよく似ているなと思った。案の定特殊メイクをして,鼻を大きくしたりしているらしい。どおりで白髪の彼が赤や青いシャツを着てメガネをかけている姿を見て,バーンスタインが本当にいるのかとドキドキとしてしまった。コンサートで指揮者台に向かう仕草も映像で残っているバーンスタインにそっくりだ。彼を知っている人にはたまらない映画となっているのだろう。
本作は彼のフェリシアとの結婚生活を中心に描かれるらしい。うーん,ぜひ観てみたい。しかし,NETFLIXのようである。新潟の映画館で上映されないかなぁ。
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