2023年12月9日土曜日

パリピ孔明で最も印象的だったのはメンディーだった

 私が今期大好きだったTVドラマ「パリピ孔明」がとうとう終わってしまった。視聴率は振るわなかったみたいだけれど,誰でも楽しめる,そして音楽好きと三国志好きにはたまらない素敵なドラマだった。終わってしまってちょっとプチ・ロス気味。

私は向井理の清潔感が好きだと何度も言っているけれど,今回も諸葛孔明のコスプレをしていてもその清潔感は失われていなかった。彼の孔明があってからこそのこのドラマの成功につながていることは間違いない。しかし,よくこの役を引き受けたなぁ,とは思う。

上白石萌歌が演じる主人公英子は,いろいろ意見があるようだけれど,私はこれはこれでよかったと思う。漫画やアニメではもっと英子はギャルっぽかったけれど,今回の英子は少しボケたイノセントな女の子で,孔明の知略に気づかずに一歩一歩成功に近づいていくのが良かった。歌も当然うまいし。

一番原作に近かったのは森山未來演ずるクラブのオーナーだったかもしれない。なんだかんだいって,おちゃらけただけのドラマになりそうなところを,彼が引き締めていた。若い頃にギターを弾く姿も相当かっこよかったし,一方で三国志の知識を披露するところも嫌味では全然なかった。

他にも,宮世琉弥も,ELLYも,菅原小春も,みんなみんな良かったけれど,私がもっとも印象に残ったのは,前園ケンジを演じた関口メンディーである。彼はバラエティー番組にときどき出演していたのは知っていたけれど,こんな才能があるとはと驚いた。本業ではパフォーマーとして活動しているけれど,歌もなかなか良かった。現在の日本の音楽シーンにいなそうなキャラクターだし,こんな感じでソロデビューして欲しいなとも思った。悪役としての演技もたいへん良かった。作品中では歌いながら毛皮に短パンというかなりキワモノの人物造形なのだけれど,メンディーの演技はそれを不思議と納得させていた。いやぁ,メンディー自身も自信をつけたのではないか。彼の今後の活躍に大いに期待したい。

ということで,いろいろなアーティストのカメオ出演もあって,たいへんに楽しめたドラマだった。作中の楽曲も多くがオリジナルで,それもちゃんと作られていて感心した。手を抜かず作られていることを感じさせる。「神は細部に宿る」なのだ。いつか続編があるといいなぁと思う。


#密偵の女の子役で,石野理子が出演していた。アイドルネッサンスでは歌唱力がピカイチだったから,演技だけでなくこれからも歌手としてもメジャーになって欲しかったりする。

#アニメの映画化も発表された。主題歌は,TV版と同じくチキ・チキ・バン・バンなのが嬉しい。

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