先日訪れた「旧第四銀行住吉町支店」がある新潟市歴史博物館の敷地には、旧新潟税関庁舎がある。こちらも国指定重要文化財となっていて、無料で公開されている。
ペリー来航ののち鎖国が解かれ、日本では5つの港が開港された。横浜、函館、長崎、神戸、そして新潟なのである。建物の解説を読んで、遠い昔に歴史の授業でそう習ったことを思い出した。そしてこの建物は、五港のうち当時の税関建物が現存している唯一のものであるとのことである。
外観は洋風であるけれど、当時の大工が使っていた和風建築の技法を用いて建てられている(擬洋風建築)。入り口はアーチ状になっていて、二重の塔を建物の真ん中に有している。平瓦を並べたなまこ壁の外壁が特徴的である。赤、黒、白の色使いがどこかかわいらしい建物である。内部には農業で使われていた足踏み水車や唐箕などが展示されているけれど、やはりメインは建物である。見学所要時間は20分もあれば十分。ただ建物内には昔風のおしゃれな机と椅子が置いてあって休憩できる。
旧新潟税関庁舎の外観。二重の塔、アーチ型の門、なまこ壁 |
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