前回に続き,新潟入船地区の神社を二つ紹介する。
ひとつは,「金刀比羅神社」。新潟は北前船の重要地であったので船にまつわる縁起が多い。この金刀比羅神社も,1812年,香川の金毘羅様を信心していた船主の船が暴風雨に遭い難破寸前であったところを,金毘羅様に救われたことが創建の所以になっている。金毘羅様が去ったあと,金の御幣がひとつ残されていて,それが香川の金刀比羅神社の本社に5本あった御幣のひとつであったという。それ以来,金刀比羅神社として新潟で祀られたのだという。本社には,この由緒を絵で表した木彫りの額が飾られていて,参拝者は直接見ることができる。そのほか,立派な舞楽殿もあって,狭い境内ではあるけれど見るものは多い。Google Mapで見ると「救いの神」と書いてあって,ちょっと驚くのだけれど,上記の由緒もあって困難から救ってくださる神とのことである。
金刀比羅宮 正面 |
鳥居と舞楽殿 |
舞楽殿 |
もうひとつの神社は,この金刀比羅神社の近くにある「湊稲荷神社」である。こちらも創建から300年以上経っているという由緒ある稲荷神社である。360度回すことができる狛犬が有名で,回せば願い事が叶うという。どうも花街の女たちが意中の男が港から出ていかないよう、狛犬の向きをわざと変え、荒天になるように祈願していたというのが始まりらしい。私ももちろん回してきた。しかし,男は右側の狛犬を回し,女は左側を回すことになっていることを知らず,左側を回してきた。残念...本殿はサッシの戸の向こうにあり,現在の狛犬に取り換えられる前の狛犬が置かれている。おみくじを引いてみた。中吉。良かった...
湊稲荷神社 |
この日,入船地蔵尊,金刀比羅神社,湊稲荷神社,旧新潟税関庁舎,旧第四銀行住吉支店,新潟市歴史博物館みなとぴあ,と午前中の合氣道の稽古のあと歩いて回った。さすがに疲れて夕方新潟駅近くでビールを飲んだ。美味しかった。
#私は日本の神様にそれほど詳しくないので,今回調べてみて初めて「金刀比羅様」が「大物主」であることを知った。しかし,この「大物主」がどのような神様なのか,私はよくわからないのである。大国主と同一なのか?大己貴神なのか?それともそれらの幸魂,和魂,奇魂なのか?Wikipediaを読んでもよくわからない...まぁ,稲荷神社も各社によって祭神が違っていたりして難しいのだけれど。この湊稲荷神社はオーソドックスに宇賀之御魂神とのことである。
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