2018年7月12日木曜日

なぜ人はスポーツ観戦で感動するのか

ワールドカップも大詰め.優勝はフランスかクロアチアの二国のどちらかになった.

私はウィンブルドンやオリンピックを見ても思うのだけど,なぜ人はサッカーやテニス,オリンピックのゲームを見て熱中するのか,不思議なのである.

自分がサッカーのゲームを会場で行っているわけでは全くない.あるいは,私はサッカーは素人だから,彼らの高度なスキルやテクニックを勉強しているわけではない.なのに,ゲームを見て興奮して感動する.理由がわからない.

スポーツのすばらしいテクニックを見たとしても,それを私が再現できるわけでもないし,それを試す舞台も無い.あくまでも全く関係の無い他人がやっているゲームなのである.勝ち負けが私の生活に直接大きな影響を与えるわけでもない.ではなぜ人はスポーツ観戦に魅力を感じ,手に汗を握るのだろうか.

いまだその答えはわからない.でも,ワールドカップもウィンブルドンも,オリンピックも野球も観ていると,興奮して楽しいのは事実である.他人である選手の行為に感動もしてしまうのも事実である.人に備わった「共感する」という能力が関係しているのではないかとは思うのだけれど,はっきりしないまま私は今夏もいろいろなスポーツ観戦を楽しむのだろう.

2018年6月28日木曜日

ICEE2018 韓国出張

ICEE2018(International Conference on Electrical Engineering)という国際会議に参加するため,今週は韓国に出張していた.700名程度の参加人数でまとまりのある会議だった.研究室の学生の発表も無事終了したし,私が座長のセッションも少しトラブルはあったけれど無事終了して,ホッとした.まずは良かった.

韓国へは金浦空港から入ったのだけれど,方向音痴の私はいつもどおり空港の地下鉄の駅で迷った.地下鉄の線の番号は色でわかるのだけれど,ホームからどちら方向の電車に乗ればよいのか迷っていた.ハングルは全く読めないし,一方英語で書いてあるとますますなんのことだかわからない.肝心の漢字は表記されていない.どうしようかを路線図をじっと見つめていると,見知らぬ白髪のおばあさんが日本語で話しかけてきてくれた.私が手に持っていた地図の路線図を見せるのだけど,目が悪くて読めないという.こちらは正確な発音はできないのだけれど,結局,東大門歴史文化公園に行くということをわかってもらって方向を教えてもらった.その上,途中まで地下鉄で一緒だった.たいへん有難かった.感謝.彼女は昨年大阪から京都を観光したのだという.清水寺が工事中で残念だったと流暢な日本語で話されていた.私と私の妹と同い年の息子と娘がいるとのこと.なかなか幸せそうなお話も聞けて,この出張,幸先が良かった.

ホテルに荷物を預けて,高麗大学の会場へ.ホテルのフロントで地下鉄で最寄り駅までの行き方を尋ねたので準備万全,と思っていたのだけれど,駅を降りてからがわからない.とりあえず道路標示にMain Campusと書いてある方向に歩いていく.途中暑さでフラフラになったのでコンビニで水を購入することに.そこでついでに会議の会場になっているCampusのHana Squareって知っているか?と英語で尋ねてみてもレジの女の子は「地蔵」になるばかり.途中でオーナーらしきおじさんも出てきてくれたのだけれど内容が全然伝わらない.そんなとき後ろの方にいた学生らしき女性が英語で話しかけてくれた.実は高麗大学は2つのキャンパスがあって,私の行き先はMainではなくてScience Campusの方で逆方向だという.そこで会場への行き方を教えてもらってコンビニを出た.こちらも大変助かった...その後,無事に会場について学会に参加することができた.

最終日の今日は地下鉄で電車をホームでベンチに座って待っていると,隣りに座っていたおばさんが手に持っている皿の上の団子を勧めてくれた.今回は話しかけられたのは韓国語だったので.なんとか身振り手振りでお腹がいっぱいということを伝えて丁重にお断りしたのだけれど,おばさんもニコニコしていた.

韓国出張は今回が3回目で,韓国での一人の移動は初めてでちょっと大変だったけれど,なんだかんだで韓国語ができなくても,周囲の人が助けてくれた.親切な人はどこにでもいるのだとしみじみ思ったし,ありがたみも感じた.いや韓国では親切に声をかけてくれる人が多いような気がする.そして今日のおばさんのことも考えると,どこか大阪の街を思い起こさせる.親切するのが当たり前だと思う文化があるような気がした.韓国と日本はいろいろあるけれど,みんながいうように国レベルではともかく,人レベルでは交流が普通にできるのだということをもう一度思い出させてくれた出張だった.


2018年6月17日日曜日

「ミス・シャーロック」 バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番 プレリュード

「ミス・シャーロック」の中では,竹内結子演じるシャーロックは本家のバイオリンと違って女性らしいチェロを弾くことが趣味らしい.

警察に追われるシャーロックが自宅に戻ってチェロを弾いていると警察官が立ち寄る.屋内から聞こえてくるバッハの無伴奏組曲第1番プレリュードに気づき,警察官は家主である波多野夫人(伊藤蘭)にあれは誰が弾いているのかと尋ねる場面があった.波多野夫人は機転を効かせて「ヨーヨーマよ…レコード」と答えたのだけれど,ヨーヨーマにしてはゆったりとした弾き方すぎる!と私は思った.彼はもっとスラスラと弾くタイプの演奏なはずなのだ(そもそも警察官は,生音とステレオの音の違いもわからないのか,という問題は別にして).そこで,少ししっくりとこない気持ちを感じた.

そしてシャーロックがその曲を弾いていると,今シリーズの黒幕である斉藤由貴演じる入川真理子がその部屋にこっそりとやってくる.この斉藤由貴の演技がかなり怖いのだけれど,その彼女が一言,「素敵な曲ね」というのである.そこでシャーロックは曲名を答えるのだけれど,私はここでも引っかかりを感じた.犯罪誘導理論だかなんだか知らないが,ケンブリッジ大学に論文を残していくような学者が,こんな初歩的なクラシックの名曲を知らないのだろうか.彼女の知性からして,知っていて当然なはずだ.ここでちょっと彼女演じるインテリなはずの犯人にがっかりしたのである.

まぁ,どうでもいい話なんだけど,ちょっと心にひっかかた脚本のアラなのだ.

2018年6月15日金曜日

「ミス・シャーロック」における竹内結子の異常な美しさについて

私はどうも知的な女性が好きらしい.
それは「ミス・シャーロック」の竹内結子を見ているとわかる.

あの怜悧な刃物を思わせる切れ上がった目.
そして意地悪くつり上がった口角.
遠慮のない視線を送り続ける大きな黒い瞳.
あのショートの髪型もアクティブな性格を思わせる.
なにもかもが,性格破綻者であり,ひとでなしであるシャーロックを表現している.
そしてどれもが私にとって魅力的に映る.
結局のところ,こうした頭が良くて意地悪な女性が私は好きらしい.

また着ている衣装がかっこいいこと.
私のような素人が見ても,かなりのハイブランドであることがひと目で分かる.
シャーロックの部屋の中のすべてのものは,決してきれいに整理されているわけではないけど,どれもが洗練されていてシャーロックの趣味を示している.その中で彼女はハイブランドの部屋着をまとい,その部屋の雰囲気に自然に馴染んでいるのだけれど存在は埋没しない.

竹内結子が演じるシャーロックは,犯罪の現場でも自由に振る舞う.
それもハイブランドのコートをまとって.
目が意地悪そう.そして口元が不敵に笑う.
もしもこんな女性が近くにいたならば,ずっと私は目が離せなくなるだろう.
この世のものとは思えない異常な美しさなのである.
なにもかもが私の心のやわらかい部分を刺激しつづけるのだ.

女性の本当の美しさとは,従順な素直さではなく,その外世界に挑み続ける溢れる才気にこそ存在するのではないかとこのドラマを見て再認識する.シャーロックは狂気さえ感じさせる聡さを持っている.

竹内結子の卓越した演技力がその魅力を生んでいることは間違いない.そして脚本は,シャーロックと和都さんの魅力を輝かせるために書かれている.あまりの美しさにやはり現実には存在しないヒロインなのだとは思う.それでもこうして夢を見させてくれるこのドラマを称賛せずにはいられない.この数年,こんなに心を爪でひっかくような魅力をもったヒロインが他にいただろうか.


あと1回でシリーズは終了.続編をぜひお願いしたい.



#竹内結子さんは38歳なのだという.美しく齢をとることは難しいのに,本当に素晴らしい魅力である

2018年6月11日月曜日

とにかく主人公二人が魅力的「ミス・シャーロック」

ミス・シャーロックというドラマが動画配信されている.シャーロックを演じるのは竹内結子.そして「和都さん」として貫地谷しほり.そう,このドラマのシャーロック&ワトスンは女同士なのである.

シャーロック・ホームズのシリーズは,ギネスブックに載るくらいこれまで数多く映像化されているらしい.確かにそうだ.たとえば,私の大好きなカンバーバッチの現代版シャーロックの先駆け「SHERLOCK」.これは舞台は現代のロンドン.そしてワトスン役が女性(ルーシー・リュー)の「エレメンタリー」(見ていないけど).こちらはニューヨークのお話.そして,このミス・シャーロックはどちらも女性で,舞台は東京となっている.だんだんヒネリが効いてきている.

もちろん,映画でもロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウが演じる「シャーロック・ホームズ」もあるし,NHKでも放映されていた名作「シャーロック・ホームズの冒険」もある.三谷幸喜の人形劇「シャーロック・ホームズ」だってある.二人が犬だったこともある.どれも私は大好きだ.だいたい昔からシャーロック・ホームズが大好きなのだ.

さて,ここからが本題.「ミス・シャーロック」では,竹内結子演じるシャーロックが天才的な推理力を発揮するのだけれど,やはり性格が少しおかしいように描かれている(それをフォローするのが和都さんなのだが(「三つ目がとおる」の写楽の相棒である「和登さん」ではない)).ミステリー的には残念ながらBBCの「SHERLOCK」に及ばない気がするけど,とにかく二人が魅力的なのだ.脚本は二人の魅力を輝かせるために書かれている.竹内結子,貫地谷しほり,どちらも芸達者だからそれだけで十分に見ごたえがあるのだ.そこがいい.その他にも,滝藤賢一,中村倫也,小澤征悦,斉藤由貴,伊藤蘭,大谷亮平などが脇を固めていて,だれもかれもが魅力的で怪しい.

世界19カ国配信ということを意識しているのだろう,画面にうつる街並みはどこか日本らしさが表れている.それは古き日本も,現代的な日本もあわせて.この番組が世界的に評価されるかどうかはちょっとわからないけど,少なくとも二人の美女の魅力は共通に評価されるのではないかと思う.

あと1回で最終回.続編を期待したい.

#ちなみに「ミス・シャーロック」では,敵役も女性である.守谷透という名前でモリアティを連想させておいて,「マリス・ステラ」という最大の敵は女性だった(演じるのは斉藤由貴).このドラマ中ではマリア・ステラは北極星を意味するらしい.彼女の部屋に飾られている7つの鳩の配置が北斗七星の形になっているのもそれを示しているのだろう.まぁ,私は配役を見て最初から彼女が怪しいと思っていたけれど.

2018年6月10日日曜日

観ると幸せな気分になる「コンフィデンスマンJP」

おまえはよくテレビを見ている暇があるな,とお叱りを受けるのはわかっているのだけれど,最近面白いと思うドラマをひとつ.

「コンフィデンスマンJP」.フジテレビの月曜9時の枠.
正直,ストーリーは「マンガ」そのものなのだけれど,主人公を演じる長澤まさみ,東出昌大,小日向文世の魅力でもっているドラマなのである.とにかく3人が楽しんで演じているのがわかる.それが見ている方にも伝わって,幸せな気分になる.フジテレビのこの時間枠は,いろいろと批評・批判されることも多いのだけれど,そんな意見なんて関係ない.好きな人だけ見ればいいという作品になっている(視聴率のためにはそれではいけないのかもしれないけど).

ストーリーはあくまでも3人の演技をもり立てるためにある.メインは3人の演技なので細かいことを指摘するのは野暮である.
脂の乗った長澤まさみの演技が振り切れているし,小日向文世の演技はあいかわらず安定している.しかし,私は東出昌大の演技が大好きなのである.彼なしでは,長澤まさみの演技は生きてこない.そんな「受け」の演技が素晴らしい.

東出昌大の良いところ,いや気になるところは「目」である.底が見えないあの目.そして少し抑揚のない話し方.もしも彼が近くにいたら,彼の心が読みにくいので私はきっとソワソワし続けることだろう.彼は少し壊れた人間の役を演じることが多いのもそうした理由なのだろうと思う.しかし,最近区別がつかない俳優が多いなか,彼の存在は稀有である.彼の他に誰がこの役を演れただろうか.それほどピッタリな役だ(というか,脚本家が彼にあて書きしているのだろうから当たり前といえば当たり前なのだろうけど).

あと1回で最終回なのがほんと残念.でも映画化も決まったという.3人の個性のブレンド具合が絶妙なドラマである.見ると幸せになるドラマって,最近珍しい.こういうドラマって素敵だなぁって思う.

2018年6月5日火曜日

ガルシアへの手紙

私が所属している専攻では修士1年の科目で「実験」が提供されている.全員が同じ課題をやるわけではなく,学生が各々研究室を選んで,その研究室が提供するテーマ・課題に取り組むことになっている.

私達の研究室のテーマは,太陽光発電に使用されるパワーコンディショナなのだけれど,私はそこで回路シミュレータによる各回路動作のシミュレーションとその解説を担当している.

課題は,ただ「3 kWの太陽電池を,最大電力点追従(MPPT)制御して,200Vの単相商用系統に連系すること」だけである.こちらからいくつかヒントは出すけれど,基本的にはその手法,回路定数の設計などは学生に任せている.彼らのアイデアによって,いろいろな制御系が設計されることになる.決まった正解はない.とにかく課題を達成すればよいのだ.

ガルシアへの手紙」という話がある.
戦争中,米国大統領マッキンレーは,キューバ反乱軍のリーダーのガルシアに連絡を取らなければならなくなった.しかし,ガルシアはどこにいるかわからず,郵便や電報などの通信手段が役に立たない.そこで,ローワンという信頼できる男が推薦され,大統領は彼に手紙を託した.ローワンはどこをどうやったのかわからないが,手紙をガルシアに届けて3週間後に帰ってきたという.(詳細は,ネットなどで調べてみてください)

ローワンは大統領に「ガルシアはどこにいるのでしょうか」などと聞かなかったということだ.それがよいのかどうかはいろいろ議論があるところだけれど,やはり黙って目的を完遂する男はカッコいいと思う.

今回の実験の課題も同じである.学生にはつべこべ言わず自力で回路を動かし,目的を達成してほしい.そんな希望をもっている(実際には,微に入り細に入り回路の動作原理を解説しております).

なぜ人はスポーツ観戦で感動するのか

ワールドカップも大詰め.優勝はフランスかクロアチアの二国のどちらかになった. 私はウィンブルドンやオリンピックを見ても思うのだけど,なぜ人はサッカーやテニス,オリンピックのゲームを見て熱中するのか,不思議なのである. 自分がサッカーのゲームを会場で行っているわけでは全くな...