話芸の粋にあこがれる
一時の熱気は去ったように思えるけれど,
落語のブームは静かに定着しつつあるようだ.
繁昌亭もずいぶんと人が入っているらしい.
落語の素晴らしさに目を向ける人が
ずいぶんと増えたことには間違いがないようだ.
実は私も最近,落語の素晴らしさについて良く考える.
以前私がいた職場の上司は,
水戸芸術館によく落語を聴きに行っていた.
水戸芸術館といえば,
あの吉田秀和氏が館長の有名なコンサートホールだから,
音楽も聴かずに(いや実際はその上司はクラシックファンで
良く音楽も聴きに行かれていたのだけれど)
なぜわざわざ落語なんかを...と当時は思っていた.
しかし,私も歳をとったのだろうか.
落語が好きになってしまった.
どうも落語の面白さがわかるには,
それなりの人生経験がいるらしい.
NHKラジオ第一で放送されている
「真打ち共演」や「上方演芸会」などは
良く車の運転中に耳にする.
話の内容が面白く,あまりの笑いでときに運転が危なくなるのだが(冗談です),なんといっても,その話術の素晴らしさに感心させられる.
最初囃子にのって噺家が舞台に登場した時は,
そろりそろりと話を進めていく.
会場とのコミュニケーションを図り,
噺家に興味を持ってもらうようにする.
そして徐々にアクセルを踏み,
会場をぐっと話に引き込んでいく.
その辺の呼吸といったらもうたまらない.
会場のお客さんが体を乗り出していくのが想像できるほどである.
会場は噺家の一挙手一投足に見入っている.
しかし,やはり話術には技量の差があるようだ.
ぱっと話に引き込まれてしまう噺家もいるけれど,
いつまでたってもノリが悪い噺家もいる.
内容が悪いわけではない.
どうも間が悪いのだ.
本当に良い噺家の話は,美しい音楽を聴くのに似ている.
間,緩急のリズム.
そうしたものが即興的に奏でられていく.
ところで,大阪大学でも,
毎年秋に開かれる吹田祭という大学祭には
噺家の方がいらっしゃってくださり,
無料で落語を聴くことができる.
実は昨年初めてこの落語会に行った.
演目は,
桂 春菜:七度きつね
桂 梅團治:寝床落語
桂 文珍: 二番煎じ
落語を生で聴くのは初めてだったのだけれど(講義室で聴くのだ),
あまりのおかしさに,涙を流しながら聴くことになった.
いやぁ,やっぱりライブは素晴らしい.
お客さんと一緒に雰囲気を作っていくということが良くわかる.
会場が熱気を帯びていく.
どの噺家さんもずいぶんと達者だったけれど
(プロに向かって失礼...)
やはり桂文珍さんの落語は非常に印象に残った.
なんというか間と緊張の具合が本当に心地よい.
ちょっとした冗談で会場を笑わせたあと,
ギュッと間を締めて会場が一気に緊張する.
次に文珍さんがなにをするのか,
注目が一身に集まる.
そんな緩急の自在さにすっかり参ってしまった.
文珍さんは落語界のスーパースターではあるけれど,
その通りの実力をお持ちなのだろう.それを垣間見ることができた.
これだったらお金を払って落語を観に行っても十分満足できる.
(当日はこれが無料で聴けたのだから本当に幸せであった)
文珍さんは,落語はジグソーパズルのようなもので,
足りないピースは客が思い思いに埋めていくものだ,と話されていた.
なるほど.
私も講義で学生たちに話しているけれど,
少しくらいはあの話術を身につけたいと思う.
(居眠りする学生が減るかな)
そしてジグソーパズルを提示して,
足りない部分を学生たちが各々考えてくれるような,
そんな講義をしてみたい.
落語のブームは静かに定着しつつあるようだ.
繁昌亭もずいぶんと人が入っているらしい.
落語の素晴らしさに目を向ける人が
ずいぶんと増えたことには間違いがないようだ.
実は私も最近,落語の素晴らしさについて良く考える.
以前私がいた職場の上司は,
水戸芸術館によく落語を聴きに行っていた.
水戸芸術館といえば,
あの吉田秀和氏が館長の有名なコンサートホールだから,
音楽も聴かずに(いや実際はその上司はクラシックファンで
良く音楽も聴きに行かれていたのだけれど)
なぜわざわざ落語なんかを...と当時は思っていた.
しかし,私も歳をとったのだろうか.
落語が好きになってしまった.
どうも落語の面白さがわかるには,
それなりの人生経験がいるらしい.
NHKラジオ第一で放送されている
「真打ち共演」や「上方演芸会」などは
良く車の運転中に耳にする.
話の内容が面白く,あまりの笑いでときに運転が危なくなるのだが(冗談です),なんといっても,その話術の素晴らしさに感心させられる.
最初囃子にのって噺家が舞台に登場した時は,
そろりそろりと話を進めていく.
会場とのコミュニケーションを図り,
噺家に興味を持ってもらうようにする.
そして徐々にアクセルを踏み,
会場をぐっと話に引き込んでいく.
その辺の呼吸といったらもうたまらない.
会場のお客さんが体を乗り出していくのが想像できるほどである.
会場は噺家の一挙手一投足に見入っている.
しかし,やはり話術には技量の差があるようだ.
ぱっと話に引き込まれてしまう噺家もいるけれど,
いつまでたってもノリが悪い噺家もいる.
内容が悪いわけではない.
どうも間が悪いのだ.
本当に良い噺家の話は,美しい音楽を聴くのに似ている.
間,緩急のリズム.
そうしたものが即興的に奏でられていく.
ところで,大阪大学でも,
毎年秋に開かれる吹田祭という大学祭には
噺家の方がいらっしゃってくださり,
無料で落語を聴くことができる.
実は昨年初めてこの落語会に行った.
演目は,
桂 春菜:七度きつね
桂 梅團治:寝床落語
桂 文珍: 二番煎じ
落語を生で聴くのは初めてだったのだけれど(講義室で聴くのだ),
あまりのおかしさに,涙を流しながら聴くことになった.
いやぁ,やっぱりライブは素晴らしい.
お客さんと一緒に雰囲気を作っていくということが良くわかる.
会場が熱気を帯びていく.
どの噺家さんもずいぶんと達者だったけれど
(プロに向かって失礼...)
やはり桂文珍さんの落語は非常に印象に残った.
なんというか間と緊張の具合が本当に心地よい.
ちょっとした冗談で会場を笑わせたあと,
ギュッと間を締めて会場が一気に緊張する.
次に文珍さんがなにをするのか,
注目が一身に集まる.
そんな緩急の自在さにすっかり参ってしまった.
文珍さんは落語界のスーパースターではあるけれど,
その通りの実力をお持ちなのだろう.それを垣間見ることができた.
これだったらお金を払って落語を観に行っても十分満足できる.
(当日はこれが無料で聴けたのだから本当に幸せであった)
文珍さんは,落語はジグソーパズルのようなもので,
足りないピースは客が思い思いに埋めていくものだ,と話されていた.
なるほど.
私も講義で学生たちに話しているけれど,
少しくらいはあの話術を身につけたいと思う.
(居眠りする学生が減るかな)
そしてジグソーパズルを提示して,
足りない部分を学生たちが各々考えてくれるような,
そんな講義をしてみたい.
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