2008年11月17日月曜日

街路樹の紅葉に気づく

先週は結局,1週間のうち4日ほど
委員会か講習会に参加した.
土曜日はパワーエレクトロニクス学会の
新しいパワー半導体デバイスに関する講習会だった.
かなりの大盛況.
デバイスに関する関心は高い.

そういえば,先週の火曜日の
電気学会関西支部主催の講習会も大盛況.
そのときのテーマはバッテリだった.

バッテリとデバイス.
これらが,現在のパワエレ技術で注目されるトピックス
2つであることがよくわかる.

今,パワエレに要求されているのは,
省エネ・高効率化である.
その2つの要求に応えるためには,
電力貯蔵装置(つまりはバッテリ)と
低損失・高周波動作のスイッチ(つまりは次世代パワーデバイス)が
不可欠なのである.
当然,その業界の動向に耳目が集まるわけである.
(私もそのひとり)
なにか一つの素子やバッテリの技術革新が,
業界の常識を大きく塗り替えることもありうるのだ.

こうした革新的な技術に対して思うことはいろいろあるけど,
それはおいおいこのブログの中で書いていくこともあるだろう.

ということで,先週は大学の吹田キャンパスから
北千里駅までの道のりを何度も往復した.
駅まで続く長い坂道の両脇には,
色づいた木々が並んでいる.
私は全くといっていいほど植物の名前を知らないので,
それらの街路樹が何という名前なのかも知らないが,
その下を歩いていく人の中に,
立ち止ってデジカメや携帯電話で写真を撮っている人も多い.
確かに黄色や赤が緑の中にグラデーションを作っていて美しい.

しかし,私がそれに気づいたのは,
誰かが木々を見上げているのを見てからである.
それまで気付かなかった,
いや,それらを目にしていてもそのことについて考えなかった自分が
少し恥ずかしく思う.

革新的な技術を目を皿のようにして探し回るというのもいいが,
日常の中の変化に心を留めるという感覚も必要だ.
意外に見落としているものの中に
大切なものが見つかるのかもしれない.

2 件のコメント:

  1. バッテリとデバイス、まさに、これからの世の中を変えていくキーになる技術だと思います。
    技術革新を結果的に起こすのがデバイスなのですが、実際は、技術革新を起こそうとしてではなく、純粋な学問的興味を追求した結果なのでしょうね。。。残念ながら私は雑ねが多すぎです。。。

    寒くなってきました。木々も急に色づきだしました。私も、子供ができて、一緒に歩いたりすると、花や木々の変化に気づかされることがあります。日常の変化、自然の息づきも、ぜひ、感じながら生きていきたいものですね。

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  2. いつもコメント有難うございます.技術革新を起こそうと思って開発を進めたのではないのでしょうか?私はそうとばかりではないと思っております.たぶんそれが市場に与える影響が大きいからこそ,研究開発費も投入されたわけですし...でも純粋な学問的興味から何かが始まるというのも素敵な話ですよね.そんな素敵な研究してみたいものです.

    日常のことに気づくことができる人,素敵ですよね.私は残念ながら,人がカメラを構えているのを見てようやく気づいたクチです.ちょっと自己嫌悪です.

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