2009年1月22日木曜日

賭博中毒者ドストエフスキーに惹かれる

今年は,ロシア文学に挑戦してみようと思っている.
トルストイに惹かれ始めて,彼の作品を読み始めたとは
書いたけれど,その他の小説家の作品も
ぜひ読んでみたいと思う.

そのひとりが,ドストエフスキー.
最近,「カラマーゾフの兄弟」の新訳が出て,
それが数十万部のベストセラーになったことが話題になった.

村上春樹や金原ひとみなどが絶賛していることもあって,
いつかは読んでみたいと思っていたけれど,
文庫で5冊!
読もうと決心するだけでも,ずいぶんと勇気がいる分量である.

しかし,最近ドストエフスキーのエピソードを読んで,
トルストイ同様,またまた強く惹かれるようになった.

彼は,ひどい賭博中毒者だったらしい.
借金を重ねて,「罪と罰」という作品も出版社への借金だったとか.
ある日,彼は死の床に伏している妻を残して,
20歳近くも年下の女と旅行に出かけ,また賭博に熱中する.
賭博には破れ,女にはふられ,そして妻は病死する.
「賭博者」という作品も,借金を返すために,
どうも26~27日くらいのやっつけ仕事で書いたものらしい.
しかし,主人公が賭博におぼれていく様は
非常にリアリティがあるとか(笑).
そして,このときの速記者の女性と結婚するのである.
...ロシアという国はこうしたツワモノが多いのだろうか.
それとも小説家という職業の性なのか.

こうした性格の人間が書いた小説とはどのようなものだろう?
興味が湧いてくる.
チェーホフなんて作家も,レイ・カーヴァーの作品を読むと
非常に読んでみたくなってしまった.
とにかく,今年はロシア文学にチャレンジするのだ.

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