今日は,モーツァルトの誕生日なんだそうである.
彼の曲をなにか聴いてみようかと思う.
モーツァルトといえば,映画「アマデウス」のイメージが強く,
どうも変人という感じがするが,
実際はもっと普通の人だったに違いないと思う.
ただ悪妻と放蕩な生活のせいで,
お金に苦労して曲を書いていたのは間違いないらしい.
お金に苦労したといえば,賭博中毒者のドストエフスキーもそうで,
やはり芸術家は破天荒な人生を送る人が多いのだろうか.
どうも数多くの芸術家について
いろいろなエピソードが残っているのをみると,
凡人とはどこかが違うのだろう.
近代の音楽家であっても,面白い話はたくさんある.
フルトヴェングラーが愛人をたくさん作り子供の認知問題で苦労したとか,
トスカニーニは怒ると譜面台を壊したり,指揮棒を折ったり,
果てはコンサートマスターの指を指揮棒で突き刺したり,と
大変な癇癪持ちであったとか,枚挙にいとまがない.
最近読んだ話では,名ピアニストのルービンシュタインの自伝に
載っているというものが面白かった(私は原典は未読).
ルービンシュタインがイタリアからくる恋人をパリで待っているときに,
ロシアの著名な作曲家ストラヴィンスキーから悲痛な電話がかかってきて
いますぐ来てほしいという.どうも「不能」になったということ.
そこで,ルービンシュタインはストラヴィンスキーを売春宿に連れて行き,
恋人の迎えには自分の代わりに同じく作曲家のシマノフスキを行かせたのだという.
しばらくして,ストラヴィンスキーは上機嫌で売春宿をあとにしたが,
ルービンシュタインは恋人にはふられてしまった.
なぜならシマノフスキは同性愛者で,ルービンシュタインもそうだと
思われてしまったからだそう...
なんとも彼らが紡ぎだす芸術作品からは想像もできない話である.
まぁ,そうした人間の幅があるから作品が面白くなるのかもしれないが,
こうした話を聞くと,複雑な気分になってしまうのである.
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