私が中学生の頃に,SFのジュブナイル小説に出会った。それからSFに夢中になった。
ジュブナイル小説というのは少年少女対象の作品で,SF世界でジュブナイルというのが夢があってよかった。私が夢中になったのは図書館にあった鶴書房「SFベストセラーズ」で,「なぞの転校生」,「夕映え作戦」,「時をかける少女」,「時間砲計画」など,眉村卓,光瀬龍,筒井康隆,豊田有恒というそうそうたる作家が,少年少女のためにSFを書いていた。
「時をかける少女」は,映画にもテレビドラマにもなったけれど,図書館ではいつも誰かに借りられていて,ようやく借りることができた頃にはこの一冊だけ本の傷み方がひどかったことを覚えている。「時間砲計画」は「続・時間砲計画」もあって,宇宙戦艦ヤマトの設定にも参加していた豊田有恒が執筆している。タイムマシンの夢のある話だったなぁ。このSFベストセラーズはだいたい読んだのではないかと思う。
その他にも「ねらわれた学園」とか読んでいたような気がするけれど,小説だけでなくNHKの少年ドラマシリーズでもときどきSF作品が放送されていて,夕方6時過ぎになるとテレビの前にいることが多かった。「七瀬ふたたび」の多岐川裕美が綺麗だったことをよく覚えている。内容は覚えていないけれど(後年,深夜に民放でドラマ化された。主演は渡辺由紀。この人も綺麗だったなぁ。筒井康隆も出演していたけれど。その後,NHKでも再ドラマ化されていてこちらは蓮佛美沙子主演。ちなみに「家族八景」もドラマ化されていて,このときの主演は木南晴夏)。
とにかく,私が少年時代,SFに触れる機会が多かった。現在はどうだろう?SF設定のアニメは数多くあるけれど,少年少女向けのSFドラマって少ないのではないだろうか?キムタクの「安堂ロイド」くらいかな。。。
SFって科学技術的な夢をもつのにたいへん大切だと思っている。夢がない科学技術なんて面白くないだろうし。だから理系離れが進んだのではないか。
夢がない私だけれど,次の言葉は大好きで,あちこちで繰り返している。
"Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic. "(十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない)
科学技術は魔法を実現するのだ。世界にはSFが必要だ。
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